好きだったのは、学校の先輩。

冷静できれいな顔立ちのした先輩。
まっすぐの黒髪で、紫紺色の瞳には目を奪われた。

気になったことがあった。
彼の瞳は優しい瞳というよりも、戦場にいたような怖い瞳をしていた。
シャーリー先輩や、ミレイ会長、リヴァル先輩には優しい瞳をしていたけど、初めて会ったときから私とアーニャには厳しい瞳をしていた。
そして、スザクには、友達なのかと疑うくらいの憎しみをこめた瞳をたまにむけていた。

まるで、私達が敵であるかと訴えるかのような。


全てが明かされたのは、彼が私達の主となって姿を現した時。

ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア


あの閃光のマリアンヌの息子で、ナナリー皇女の兄。

周りの全てが敵だったんだろう。

あそこは実力主義の世界だ。
異母兄弟も、父も全てが敵。

第一、あの環境でユーフェミア皇女やナナリー皇女のような方が育つ方が奇跡だ。

ブリタニアに離反した時に、カレンから君の事を色々聞いた。

でも、何を聞いたって私の気持ちは変わらない。

例え、敵同士だったとしても。

君が私を拒否しても。

もう、君が居ないとしても。





ただ、ひたすら

君が好きだ。













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