Short

□何回言ったって

最近、陽射しがきつくなってきた。
つまり……暑い。
涼しい風が待ち遠しい。
そんなことを思いながら謙也は屋上で昼飯をとっていた。
部活の後輩兼恋人の財前と。

「………あっついわぁ、暑すぎやろ。なぁ、光。
そろそろ教室で食うようにせぇへん?」
「…俺もそうしたいとは思いますけどね。あかんでしょ」

箸を口に運びながら頭の上に謙也ははてなを浮かべた。

「せやって…………」

スッと財前は謙也に近づく。
頬に手を当てながら告げた。

「好きってゆうと謙也さんめっちゃ赤くなるやないですか」

カ―――!っと謙也の顔が赤くなる。
それを見て、ニヤッと笑う財前。

「っ…アホ!いきなりゆうなや!」
「いきなりやのぉても赤くなるやん。ほんま可愛ぇ、めっちゃ好き」
「っ〜〜〜〜〜!!(///)」

何度言われてもあかんねん
慣れることなんかできひん
嬉しすぎて顔が赤く染まんのや


END

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