記憶のかけら


□キース・ヘリング
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むかし働いていた場所は、色んな意味で刺激と出会いの宝庫でした。


青山と原宿の間に位置する地域で、とても個性的な人や物に出会いました。


ファッション誌の常連だったり、アティースト達を上げていたらキリが有りません。


その中でも強く印象に残っている人のひとりが

『キース・ヘリング』です。


彼が日本に滞在し作品を仕上げた事は有名ですよね?

当時『ワタリウム』は『on Sundays』と『ギャラリー・ワタリ』でした。

更に、その前は24hのピザ屋(たしか…)で、その名残なのかカウンターが有りました。


余談ですが『on Sundays』は海外の印刷物を扱うshop


ポスター・画集・写真集・ポストカード…

ファッション塗り絵(勝手に命名)が好きで、ポストカードと併せてかなり買いました(笑)


さて本題に戻ります


彼が滞在中に出勤すると、ベルコモンズの角をまがった辺りの歩道に時々落書きが有るんです!


日によって場所や図柄が違うんですけど一目で分かるんです。

道を歩いていると突然あの四つん這いの人型の落書きが有ったり

ちょっとウキウキしました。


そして何より御本人が、道路に面した建物をまるごとペインティングしてるんです。

本当によく見掛けました。


ある日は横断歩道でスレ違ったり

『on Sundays』に行くとカウンターの内でコーヒーを飲んでいたり…

当時もともと、3日と空けず通っていたshopでしたから何とも言えない高揚感は忘れられません。


そしてNHKが取材に来た時に、配っていたのが冒頭の写真のバッチです。


残念なことに、当時の私は彼とコミュニケーションをとれませんでした。

ただ頻繁に遭遇する怪しいヤツと思われたかもしれません…


実は彼が『ブルータス』で初めて紹介された時から気になっていたアーティストだったからです。

N.Yのストリートや地下鉄の落書きが新鮮で、ワクワクさせてくれました。


だから彼が日本に来た事は、私にとって極上のサプライズだったんです。
 
見て見ぬフリをして、実は興味津々で…
 
絶対!挙動不審でした。
 

今なら『hello!』ぐらい言えたと思います(笑)
 

私のとっておきの『バッチ』は自慢の一品です。
 
 

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