捧げ物

□ペットとご主人様を求めた訳じゃない!
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ある日、総帥に頼まれた資料を持って行くと不意に総帥がこんな事を言った。

「佐久間。ここまで優秀な君をタダ働きさせるのがどうも心苦しい。そこでだ。何か欲しい物はないか?働いている報酬として、可能な限り何かをプレゼントしたい。」

その言葉に佐久間は何もないと言おうとしたのだが、つい、冗談交じりに

「鬼道さんが欲しいです。」

と、言ってしまった。
その言葉でしばらく沈黙が生じてしまう。
それが居た堪れなくて慌てて佐久間は

「いえ、冗談です。忘れてください。」

と、言って急いで総帥の部屋から逃げ出した。
それは、総帥から鬼道を贈られる1週間前の事だった。
それからの一週間、その話題には一切触れず、また、今まで通りのパシリ生活が続いた。






そして、鬼道を望んだ1週間後。
いつものように出来上がった書類を持って総帥の部屋を訪ねた。
でも、その日はいつもと違っていた。
何せ、普段なら書類を持って行くと鬼道が総帥の相手をさせられているはずなのだが、その日は鬼道がいなかった。
無論、鬼道が喘ぎ、悶える姿を見るのを楽しみにしている佐久間にとってはこの上なく残念な事だった。
しかし、それを表には出さずいつもと変わらぬ口調で

「これが頼まれていた書類です。それで、次は何をすればいいのでしょうか?」

と、言った。
すると総帥が

「ふむ。なら、明日から出張で私がいない間私のペットをかまってやって欲しい。」

と、笑いながら言った。
佐久間は、あまりの言葉に思考が停止した。
あの、総帥がペットを飼っている?まさに珍事件と言えなくもないが、肉食獣とか、大きめの爬虫類とかドーベルマンとかを飼っている姿なら、容易に想像可能だった。
それにしても、隣の家の人に旅行に行っている間ペットを預ける感覚で、自分にペットを預けようとしないで欲しいと内心では思った。

「別に構いませんが、一体何を飼っているのですか?」

「見れば分かる。ちょうど奥の仮眠室に居るから見てくると良い。」

と、総帥が言ったので佐久間は心の中でため息をつき、不安を覚えながらも奥にある仮眠室の方へと行き、ドアを開けた。
そして、仮眠室のドアを開けた瞬間に硬直してしまう。

「どうだね?私のペットは?可愛いものだろ?」

そんな言葉が聞こえたが、佐久間は何も答えない。
別に、可愛い猫とかそんなのがいた訳ではない。
いや、ある意味では可愛い生き物だと思うし、総帥らしいと言えば総帥らしいペットだった。

「鬼道、さん。」

そう、仮眠室にいた総帥のペットは鬼道だった。
ゴーグルは着けたまま、服だけを脱がされた、明らかに総帥に抱かれた後の鬼道だったのだ。
でも、普段の鬼道とは違う部分があった。
それは、首輪と足枷と手錠がされており、後ろからバイブを入れられ、悶えながら喘いでいるという部分。
その姿はどこまでも淫らで艶めかしく、佐久間の中に抑え込まれている欲情を刺激する。

「ハァ、ハァ。ああ、総、帥。どうか、イ、イかせて・・・・・・。くだ、さい。」

理性の光を失い、感じ切った表情で鬼道は言った。
余りの姿に佐久間はどうしていいのか分からない。

「ああ、そうそう。1週間君が私のペットを満足させられたなら、君にそのペットを譲ってあげよう。」

そう言いながら総帥は佐久間に近づいた。
佐久間はその言葉に反応し、総帥の方を見ながら

「よろしいのですか?大切なペットなのでしょう?」

と、言った。
すると総帥は笑いながら

「なに、また新しいペットを見つけるさ。」

と、言った。
そして、鬼道の方に近づき、後ろに入れていたバイブを抜き差ししながら鬼道を弄び始める。

「あ、ああ。総、帥。・・・・・・どうか、総帥、の、を・・・・・・イ、挿れて、ください。」

なんとか身体を四つん這いにし、後ろを総帥に突き出しながら鬼道は言った。
いつも以上に艶めかしくて淫らな鬼道に佐久間は激しく欲情するが、今ここで自分を慰めるわけにもいかず、少々複雑な思いで二人を見る。

「佐久間、そこにつっ立っていないで鬼道の顔の方に立って、口でして貰ったらどうだ?」

と、バイブを抜き、自身の昂りを鬼道の中に押し込みながら総帥は言った。
佐久間は、少しだけ迷ってから鬼道に近づき、ズボンのウエストを緩め、勃ちはじめた昂りを取り出して、鬼道の顔へ近付ける。
すると鬼道は迷う事なく佐久間の昂りを口の中に含み、淫らな水音を立てながらソレに吸いつく。

「さすがは総帥ですね。とても躾ができていて気持ちいいです。」

と、佐久間は言った。
そして、自身の昂りに吸いついて来る鬼道の頭を片手で掴み、さらに昂りを飲み込ませようと頭を押し付ける。
すると鬼道は苦しそうな嗚咽を漏らすが、さらに強く佐久間のを吸い上げて行く。

「それは良かった。どうだ鬼道?たまには二人同時に相手するのも悪くはなかろう?」

そんな総帥の言葉に鬼道は小さく頷いた。
それを見た総帥は満足そうに笑い、どんどん先走りがこぼれている鬼道の昂りの根元をハンカチできつく縛りあげる。

「鬼道。佐久間を口だけでイかせてあげなさい。そうすれば、これは外してあげよう。」

「厳しい事をしますね総帥。」

「新しくご主人様になるかもしれない相手よりも先にイくのは失礼だろう?」

「なるほど。まあ、ペットは最初が肝心と言いますしね。さあ、鬼道さん。俺の事、イかせて下さいよ。」

と、言ってから、佐久間は鬼道の頭を撫でてやる。
鬼道は苦しそうにしながらも、口の中に含んだ佐久間の昂りを舌で弄びながら、くちゃくちゃと音を立て、吸い上げる。
そんな事をされている内に佐久間の昂りは硬度を増していく。

「鬼道さん、俺そろそろ、ヤバいから、口離していいですよ。」

と、限界を感じた佐久間は言った。
しかし、鬼道は口から離そうとはせず、さらにきつく佐久間の昂りを吸い上げた。
ずっと、淫口をされていたいと思っていた相手に、された佐久間は耐えきれなくなり、鬼道の口の中で達してしまう。
鬼道は、佐久間が口の中に出した物を多少零しながらも、何とか飲み干した。

「ふむ。まだ躾が足りなかったようだな。こんなに零すとは、とんだ失態だ。どうやら、お仕置きしなくてはいけないな。」

と、笑いながら総帥は言った。
すると鬼道は佐久間の昂りを口から離し、必死に

「お許し、ください。っ、次は、こんな、し、失態は、しま、せん。」

と、言って懇願する。
しかし、そんな鬼道に対し、冷たい視線を向けながら総帥は

「ダメだ。さあ、どうやってお仕置きされたいか、言いなさい。」

と、言った。
すると鬼道は震えて、何も答えない。
一度イった事でだいぶ欲求が収まった佐久間はそんな二人のやり取りを見守っている。

「やれやれ。どうも躾け方が悪かったようだな。佐久間、私の代わりに鬼道にお仕置きしてあげなさい。時期に君が飼う事になるのだ。今の内にしっかり躾けて置いた方がいいだろう。」

と、総帥は言った。
すると佐久間は戸惑いの表情を浮かべる。
しかし、怯えた目で自分を見てくる鬼道を見た瞬間に戸惑いは消え、代わりに冷たくも楽しそうな笑顔を鬼道に向けた。
今まで見たことない佐久間の表情に鬼道は背筋が凍る思いがした。
冷たくて、総帥よりも残虐な笑み。そんな表情を佐久間がするとは考えた事なかった。

「鬼道さん、さ、どうして欲しいですか?言えないなら、鬼道さんが壊れるような事、しちゃいますよ。」

鬼道の顎をクイッと持ち上げ、自分を見上げさせながら佐久間は言った。
それに対して鬼道は泣きながら首を横に振り、許してくれと何度も呟く。
佐久間は、そんな鬼道に困った笑みを向けながら、

「なら、鬼道さんが壊れちゃうぐらい、俺のを咥えさせられるのと、ローターを明日の放課後まで入れっぱなしにされるのと、どっちがいいですか?」

と、言った。
余りにも酷い選択肢を与える佐久間に鬼道は泣きながら許しを乞うが、佐久間は何も答えないで、鬼道を見つめた。
すると、しばらくして鬼道は小さな声で

「佐久間・・・・・・のを、咥え・・・・・・させて・・・・・・くだ、さい。」

と、言った。
それを聞いた佐久間は

「やっと、選んでくれましたね。じゃあ、たっぷりお仕置きしてあげますよ。あ、ちなみに、俺が満足するまでイかせてあげませんから。」

と、言ってから鬼道の後ろの孔に自身の昂りを一気に押し込む。
散々バイブを入れられ、総帥にされた後のだったぶん、鬼道の中は大きく開いており、あっさりと佐久間の昂りを咥えこんだ。

「さ、ちゃんと締め付けて、腰を使ってくださいよ。でないと、今夜はここから帰れないかもしれませんよ。」

そう佐久間に言われた鬼道は、激しく乱れた呼吸を何とか乱しながら、佐久間のを締め付ける。
ドクドクと激しく脈打ちながら、今にも爆発しそうな熱の塊。
それを感じただけで、苦しくて仕方がないが、鬼道は佐久間の為に腰を使い、しっかりと佐久間を満足させようとする。
動くたびに奥まで入り込んだ佐久間の熱が、鬼道の感じる場所に当たる。
動けば動いた分だけ気持ちいいけれど、気持ち良くなった分だけイきたいと言う衝動は強くなる。

「あ、ああ、佐久間。イ、イかせて。もう、イきたい。」

「ダメですよ。ほら、もっと動いて、俺を満足させてください。」

「イヤ、イきたいよ。もう、お願いだから、佐久間。」

「そんな事したら、お仕置きにならないでしょ?なんでしたら、もっと、イきたくさせてあげますよ。」

と、言って佐久間は鬼道の昂りを握り、そこを扱いて行く。
鬼道はイきたくて、苦しくて仕方ない場所を扱かれ、余計にイきたいと感じるが、根元を縛られているせいで、イく事は出来ない。
ただ、雫がトロトロと零れ続けるだけだ。

「どうです?いい気持ちでしょ?ね、俺を楽しませてくれたら、もっと、もっと、いい気持ちにさせてあげますよ。だから、ほら、腰を揺すってください。」

そう言って佐久間は鬼道のを扱くのを止めた。ただ、手を添えるようにして鬼道の昂りを包み込み、鬼道が動くと手で昂りが擦れるようにする。
動くたびに昂りが撫でられるように擦れ、痛いけれど、気持ちが良かった。
鬼道は、ただ、もう、イきたくて、佐久間の手で自分のを強く扱いてもらいたくて、必死に腰を振り続けた。
いやらしい音が部屋中に響き渡る。苦しそうな息使いと甘い喘ぎが部屋で反響する。
何度、中を佐久間の熱で満たされたのか分からない。ただ、佐久間を満足させて、楽になりたい。気持ち良くなってみたい。そんな思いだけしか抱けないまま、鬼道は身体で佐久間を楽しませ続けた。

そして、佐久間が満足した時、鈍い解放感が訪れ、楽になれた。
でも、それだけでは終わらなくて、鬼道は身体を繋いだままの状態で昂りを扱かれた。それこそ、精液が出せなくなるまで扱かれ、イかされ続けた。
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