イナズマイレブン

□ある日の夢
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ある日、俺はは目を覚まして、鏡を見た瞬間に、なぜだ!と、叫びそうになってしまった。
理由は、自分の寝間着と胸。
何故、ピンクのネグリジェ!
何故、身体が女に!!

と、まあ、叫びたくなるような事態に、朝から俺は頭を抱えた。
とりあえず、源王かアフロディーの仕業に違いないと思い、制服に着替えてしまおうとしたら、なぜか、女子の制服しかなかった。色は、春奈と同じ青だ。
まさかと思い、私服も見てみるが、全部女の子物しかない。
俺は、何でだーーー!と今度こそ叫び声を上げた。
すると、俺の怒りの叫びを聞いたメイドの励が慌ててやって来た。

「お嬢様、どうかなさいましたか?」

と、言う励。
俺は、一瞬、聞き違えたかと、思った。
今、確かに励は、お嬢様と言った。
不吉な予感。
まさか、励まで源王とかに洗脳されたのか?
だとしたら、自分はどうすればいいんだ!
と、頼みの綱である励の様子がおかしいので、俺はますます頭を抱えてしまう。
すると、励が心配そうに俺を見ながら

「お嬢様、お体の調子がお悪いのですか?」

と、聞いた。
俺は、首を横に振りながら

「俺、いつの間に女になったんだっけ?」

と、涙目で聞くと励は目を丸くしながら

「一体どうしたのですか?お嬢様は、生まれた時から、女性ですよ。」

と、言った。
俺は、励がしっかりと洗脳されていると知り、さらに泣きたくなってしまう。

「そりゃあ、少し男らしい所がありますし、名前なんて、もろ、男の子ですが、体も心も立派な乙女です!まあ、処女は失踪していますから、清らかなという前置詞はありませんけれど。」

と、励に言われた俺は、原因と思われる源王とアフロディーを叩き潰すためにも学校へ行こうと、泣く泣く女子の制服に着替えた。
でもって、サッカー部のユニフォームは何処だって聞いたら、何でマネージャーなのにユニフォームがいるんですかと言われた。


制服に着替えた俺は、朝食を食べた後、学校へ行くべく、外に出た。
ただ、朝食の後に出された薬と、お昼の分ですと言われて出された薬が気になる。でも、なんか、聞く勇気がなくて、聞けなかった。

玄関を出ると、鬼道さんが家の門の所で待っていた。
朝から来るなんて珍しいなと、あと制服が恥ずかしいなと思いながらも、俺は走って鬼道さんの元に行く。

「鬼道さん、おはようございます!」

と、言って俺が駆け寄ると鬼道は嬉しそうに笑いながら、俺に抱きついて来た。
俺は朝から大胆な鬼道さんに面食らう。

「次郎、朝から元気だな。ところで、俺の呼び方が昔みたいに鬼道さんになっているのが、気になるんだが?」

と、鬼道さんは言った。
俺は、制服にツッコミ入れないし、下の名前で呼んでくるし、鬼道さんと呼んだ事に不服そうにされた事に困ってしまう。
昔みたいにってどういう事だよ。ずっと、鬼道さんと呼んでいたはずだ。
まさか、鬼道さんまで源王かアフロディーに洗脳されてしまったのか?
てか、それしかないな。

「まったく。付き合いだして1年と数か月。やっと、有人と呼んでくれるようになったと喜んでいた矢先に、戻すなよ。」

え?付き合いだして1年と数か月?
俺らって、確か2年生になって、しばらくしてから付き合いだしたはずだよな?
だとしたら、年数が合わないんですけど。
なんで?なんで?
てか、1年生の初め頃から付き合っていた事になる年数なんですが?
でも、まあ、そんな事は後で考えるとして、鬼道さんが凄く不服そうな表情をしたので俺は、

「ごめんなさい。」

と、謝る。
すると、鬼道さんは俺の事を抱きしめてから、耳を甘噛みしてきた。
朝からそんな事されて、俺は身体の力が抜けそうになった。
てか、こんな場所で、そんな事されたら、困るんですけど!
そして、俺の身体を離した後

「次郎。可愛いな。朝からお前の事、欲しくなってしまったんだが?」

と、鬼道さんは言った。
いや、欲しくなったと言われても、困るんですけど、俺はどうしたらいいんでしょうか?
リアクションに困る。
やっぱ、鬼道さんに自分を差し出すべきなのか?
いや、でも、う〜ん。困った。
そうやって俺が困っていると

「なんだ?いつもなら、すぐにいいですよと言ってくれるのに、今日は言ってくれないんだな。」

と、鬼道さんは言った。
待て!俺、いつもすぐにいいですよ、とか言ってる事になってるのかよ!
くっそ!鬼道さんを洗脳した源王かアフロディーめ、後で血祭りに上げてやる!
そんな風に俺が心の中でどす黒い殺意を燃やしていると、鬼道さんが俺の耳元で

「いつもみたいに、イイ事しような。」

と、言ってから、手を引いて歩きだした。
待て、これは、その、どこかに連れ込まれる的なパターンだよな?
なんて洗脳をしたんだ!!って、俺、そんなのん気に殺意を抱いてる場合じゃないんだった!このまま行くと、鬼道さんにされちゃうじゃん!
まあ、嫌ってわけじゃないけど、でも、この状態でされるのは、ちょっと遠慮したい。
どうしたらいいんだ・・・・・・。
そ、そうだ、俺、今女の子なら、女の子の日とかあるはず!それで、誤魔化せば、何とかなるか?
で、そんな浅はかな事を考えて、鬼道さんに言ったところ、サイクル的に2週間も違うと言われた・・・・・・。
サイクル把握しているとか、凄い複雑な気分になった。いや、でも、洗脳されてるんだし仕方ないか。
なんて、のん気な事を考えていたら、なんと言うか、学校と少し違う方角に連れて行かれる。
ちょ、本格的に俺ヤバくないですか?
そして俺は、助けを求める事も出来ず、朝からホテルに連れ込まれてしまう。
何で朝からこんな事になるんだよ!
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