その他の物語

□ドラゴンクエスト[
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「ゼシカ、急に旅に出るってどうしたんだよ。」

と、旅支度万全なゼシカにククールは言った。
するとゼシカは

「ククールも一緒に行くのよ。」

と、言って荷物を持たせる。
ククールは何が何だか分からない。
一昨日、多少の問題を残しながらもプロポーズに成功したククール。
するとゼシカは旅に出ると言い出して支度を始めた。
正直、ここまで唐突なゼシカにククールはついて行けない。

「式も挙げてないのに新婚旅行ですか。」

と、ククール。
するとゼシカは

「違うわ。式を挙げるために旅に出るの。」

と、言った。
なんか、面倒なしきたりでもあるのか?そんな事をククールは思った。
しかし、それが違うとすぐに分かる事になる。

「絶対、あんたの兄さん、マルチェロを見つけるわよ。」

と、高らかに宣言するゼシカ。
どうやらゼシカはマルチェロを結婚式に参加させるべく旅に出る気のようだ。
とりあえず、この暴走は止めよう。
そう思うククール。
しかし、ククールが止める前に客がやって来た。
ヤンガスだ。

「何でヤンガスがこのタイミングで来るんだよ。」

と、ククールは呟く。
でもって、ヤンガスの後ろに立っている人物を見て、さらに何でだーーと言いたくなった。
ヤンガスの後ろにいたのはゲルダだった。

「あ、二人ともちょうど良かった。今、荷物をまとめ終えたところよ。」

と、ゼシカは言った。
そして、戸惑いまくっているククールの方を見て、

「さ、マルチェロを探し旅に4人で行くわよ。」

と、笑顔で言ったのであった。
ククールはこの事態に戸惑うというか、付いて行けないというか、どうしていいか分からない状態だ。
そして、いつの間に連絡を取ったのかが気になる。
ゼシカは、ルーラが使えなかったはずなのだが、使えたら何かと便利なので勉強した。
たぶん、ゼシカの今までの人生で、習得するのに最も時間をかけた魔法だ。
 

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