その他の物語
□究極家庭?
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世界は、上位生命体(ルドルフ)の魔の手から救われた。
しかし、それで世界が平和になると思ったら大間違いだ。
何故かって?世界にはローゼンクロイツ、白の旅団、レジスタンスの3つの勢力があって、戦っているからだ。
これから始まる物語は、そんな彼らのお話なんてカワイイ物じゃなくて、ドロドロした究極の同居生活物語だ。
主演
ジーロ
デルフィニューム
スィー
マチルダ
ロギ
他ブルドラ関係者
ジーロはそこそこ平和になった後でも強くならなければならない。
何故かって?それは、この世界でも5本の指に入る強さを持った女二人と同居しているからだ。
デルフィは二つの影を使うグランキングダムの元諜報員。現在は給料と待遇の良いローゼンクロイツで働いている。
得意は暗殺と情報集め&情報操作。料理の腕もかなりのものだ。
意外と家庭的なのかと暮らし始めた当初ジーロは感心した。
スィーは世界1の情報屋ホメロンの妹で現在いる情報屋の中でもトップだ。
変装も得意で、影は使えないが強い。
シュウに肩入れしており、現在はレイジスタンスで働いている。
デルフィ同様家庭的面もある。
「ただいま。」
バイトを終え、自宅へと足を踏み入れたジーロ。
瞬間的に飛ぶ。
すると、今自分がいた場所には短剣が刺さっていた。
「遅いわ!せっかく作った料理が冷めたじゃないの!」
「冷めた、冷めた。」
と、危険極まりない出迎えをしたのはデルフィだった。やはり、デスロイも一緒だ
ジーロはやってしまったと心の中でため息をつく。
デルフィが料理当番のときに遅れて帰ると殺されかけるのだ。しかも、デルフィの機嫌をとるのは難しい。こうなると、今夜も修羅場になりそうだ。
「悪かった。剣を加治屋に取りに行っていたら思ったより時間がかかったんだ。」
と、言い訳をしてみるがきっと、無意味だろう。
「明日取り行けばよかったでしょう?」
冷たい声でデルフィは言った。
周りの気温が凄く低くなった気がするジーロ。このまま行くと家がまたしても壊れる気がした。
ま、この家ではよくある事だし、デルフィやスィーの稼ぎが良いので大した事ではない。
「ないと困るだろうが。俺はまだ、死ぬ気はないぞ。」
と、ジーロ。
この家で武器なしでいるなど自殺行為に他ならない。
たとえ、影があったとしてもそれだけでは不安過ぎる。
「だったら、剣がなくてもいいぐらい強くなりなさい。」
「なりなさい、なりなさい。」
と、無茶を言うデルフィ。
ジーロはなれるものならもう、とっくになっていると思った。
てか、今なら剣なしで城の旅団に乗りこめるだろう。デルフィやスィーと同居し始めてからというもの、日々命がけで、かなり強くなった。