捧げ物

□職場体験?
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帝国で、なぜか職場体験学習なる物が突然行われる事になった。
しかも、体験場所は自力で見つけろと来たから、生徒は困った。
もちろん、そんな事を言い出したのは総帥に決まっていた。そして、なぜそんな事を言い出したかと言えば、ペンギンによるストレスで、またしても教師が大量に倒れそうになったので、一時的にでもいいからペンギン事件をなくすために生徒を全面的に外へと行かせることにしたのだ。

佐「鬼道さん。鬼道さんは何処で職場体験するんですか?」

鬼「俺か?父さんに言われ、パソコンを使って、自宅で株の売買をして、将来的に必要なスキルを身に付ける事になっている。」

佐「あ、じゃあ、1日自宅で体験学習ですか。」

鬼「そうなるな。」

成「めんどくさい事するね。俺なんか、家でサボるよ。」

辺「サボるなよ。たしか、感想とかいろいろ書かないとダメだっただろ。」

成「嘘八百書いててもばれないって。」

佐「最悪だな。ところで辺見は何処で職場体験する気だ?」

辺「俺か?従兄弟が趣味でやっているペットショップで猫の世話をする事になってる。」

佐「そ、そうか。まあ、頑張れ。」

辺「頑張りたくねーよ。てか、職場体験学習とか、面倒くせーし。そういや佐久間は何処でする気だ?」

佐「それが、決まってないんだよ。まあ、最悪の場合は家で執事でもしようかとか考えてる。」

成「ふーん。なら、いっそ鬼道さんの家でメイドでもやれば。」

佐「な、なんでメイドなんだよ!しかも、そんなに鬼道さんが許してくれる訳ないだろ!!」

鬼「俺は別に構わんぞ。ただし、メイド服は着てくれよ。」

佐「え!な、何でそこで了承しちゃうんですか!」

辺「ここで鬼道の家でメイドをしないと空気が読めないとか言われたりしてな。」

佐「ゔ。そ、それは、そのレッテルだけは嫌だ。」

鬼「なら、決まりだな。」

佐「め、メイド服着て、鬼道さんのご奉仕か・・・・・・。」

鬼「あ、ちなみに泊まり込みでやってくれよ。」

佐「え!な、なんか、緊張するんですけど!」

鬼「心配ない。父さんは当分海外出張でいなくなるそうだ。」

佐「って事は、一つ屋根の下、二人っきり!!」

鬼「楽しみだな佐久間。お前がどれだけ俺にご奉仕できるか、しっかり試させて貰うぞ。」

佐「うわー。先行き怪しいですね。」

鬼「まさか、職場体験学習がこんなにも面白い事になるとは思わなかったな。言い出した成神、偉いぞ。」

成「わー。鬼道さんが珍しく褒めた。怖ーい。」

辺「成神、お前もいっそ俺の家でメイドでもするか?」

成「いいけど、俺、家事とか全然できないよ。」

辺「問題ない。家事なんてお前にさせたら家が崩壊するから、絶対にさせない。むしろ、昼間は俺と一緒にペットショップで働いて、夜の方でしっかりと仕事して貰う。」

成「うわー。絶対に何かする気満々でしょ。ま、結局は俺が先輩を働かせる事になるんだろけどね。」


こうして、佐久間は鬼道の家で1週間泊まり込みでメイドをする事になった。
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