イナズマイレブン
□自分の言葉に後悔したい
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「もぅ、ゆる、して。」
そんな言葉を何度呟いただろう?
逃げられない様手首を縛り付けられ、イけないように男根をきつめに縛られ、無理矢理体を開かされ、幾度となく強姦された。
そんな夜が1週間続いている。
「ダメ。あと、493回俺の事愛してるって言ってくれるまで、イかせてあげない。」
冷たい声で一之瀬は言った。
でも、その目は悲しそうで、泣きそうなぐらい潤んでいる。
分かっている。一之瀬が望んでいるのはこんな事じゃないと。本当は誰よりも優しくて、いい奴だと分かっている。
そんな一之瀬がこんな事をしているのは全部自分のせいだと、痛いほど分かっている。
だから、この痛みも苦しみも受け入れないといけない。
自分も楽になりたいけど、一之瀬の事も楽にしたい。
「一、之瀬・・・・・・。あ、ぃしてる。」
土門は508回目の愛してるを呟く。
「あと、492回。ほら、もう一度言ってよ。」
どこまでもその声は冷たいけど、その目に溜まっている涙と、悲しい眼差しだで土門は一之瀬の苦しさがほんの少しだけ分かる。
ずっと、離れ離れで、それでも土門の事だけを見ていた一之瀬。
時間が経つ度に募る思いをずっと我慢して、あの約束だけを守ろうと必死になっていた。
そんな一之瀬の思いが土門には嬉しいけど、でも肉体的には果てしなく苦しかった。