イナズマイレブン

□身代わりになれたなら
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佐久間視点

俺の大切なあの人は、誰よりも綺麗なはずなのに、色んな奴らに穢されている。
俺はあの人を守りたいはずなのに、どうすれば守れるのか分からなくて、ただ、あの人が泣く時に、抱きしめることしかできない。
守れなくて、悔しくて、穢したくないから触れなくて、そして、その事が悲しくて、俺は何がしたいのか分からない。
それでも、大切だからどんな事をしてでも守りたかった。
たとえこの手を汚してでも、この身体が汚れたとしても、あの人のためなら俺はどんな事でも出来る。





鬼道視点

俺が求める相手はただ一人。だけどその相手に俺は相応しくない。
俺は帝国で一番汚れた身体をしているけれど、あいつは誰よりも綺麗な身体だから、俺には相応しくない。
毎日毎日望まぬ相手達に俺の身体は汚される。そんな俺があいつを望むなんて、許されるはずがない。
だけどあいつは優しいから、どれだけ俺が汚れていても、俺の心を優しく包んでくれる。
それが俺にとっては唯一の救いだった。
俺は弱いから、あいつの優しさにいつも甘えてしまう。
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