捧げ物

□調べさせてね
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そして、しゃがみ込んだ後、勃ってしまっている辺見のソレを舌で丁寧に舐め上げる。しばらく丁寧に舐めたら再び口に含み、舌を絡めていく。
辺見は、その行為の間、声を出さないように口を手で押さえ、恥ずかしいので、出来るだけされている事を見ないようにした。
それでも、成神にされている事が気持よく、次第に我慢できなくなる。

「も、いい。出る、から、離せ。」

と、辺見が言うと成神はきつくソレを吸い上げた。
ソレと同時に辺見は、成神の口の中に白い液を出してしまう。
成神はそれを数回に分けて飲み込んでしまった。
居た堪れない気持ちにさせられる辺見。
そんな辺見を見て成神は小さくガッツポーズを取ってから

「じゃあ、先輩。次はね、そこの椅子に仰向けに寝転がってよ。」

と、言った。

「はいはい。分かったよ。とことん付き合ってやるよ。」

恥ずかしい行為が続くのに少しため息をつきたくなる辺見。
でも、さっさと成神の妙な欲求(?)を満足させてしまおうと、辺見は言われたとおりに寝転がる。
辺見は、どこまでも成神に対して甘い。それを、本人はいつになったら気が付くのだろうか?
たぶん、指摘されても気付かないだろう。
そんな辺見の性格を分かっている成神は、とことん調子に乗っていた。

「で、何をする気だ?」

寝っ転がったままの辺見は、不機嫌な声で言った。

「決まってるじゃんか〜。治療の方の続き。先輩の欲求不満を俺が解消してあげる。」

と、機嫌良く成神は言った。
辺見は身体を起こして、とりあえず成神を殴る。
何故か諦めきっていたはずなのに、無性に怒りが再び込み上げて来て、成神をしばき倒したくなった。

「先輩、酷い。」

「黙れ!お前の方が酷いだろうが!椅子に縛り付けるは、中途半端に止めるは、服を勝手に全部脱がしやがるは、目立つ所にキスマーク付けまくるは、ツッコミを入れささないは、どんだけだと思ってんだ!!」

と、今日の不満を全面的にぶつける辺見。
成神は、辺見が何回も頭を殴って来るのでそこを手でガードする。
ただ、頭はガード出来ても、手がひたすら痛い。

「怒らないでよ〜。」

「黙れ!俺じゃなくてもこれだけされたら、怒りたくもなる!」

と、辺見が言うと成神は

「でも、佐久間先輩は鬼道さんになら、それだけされても、怒らないよ。」

と、妙に勝ち誇ったように言った。
すると辺見はますます成神を強く殴りながら、

「あのアホと比較するな!!あいつは異常なんだよ!」

と、力一杯叫んだ。
辺見は、佐久間と比べられるのが嫌いだった。と言うか、比べられたら自分に都合が悪くなるから、比べさせたくない。
何せ佐久間は、鬼道になら、なにをされても怒らないのだ。まさに、攻めにとってはある意味理想的な恋人!
そんなのと比べられたら、堪ったものじゃない。

「それ、佐久間先輩に言ったら、キレられるよ。」

「自己中心的な奴だもんな。」

「そうそう。で、佐久間先輩の話とかは置いといて、続きさせてよ〜。」

「気が変わった。俺がお前を診察してからだ。」

と、言って辺見は成神から聴診器を奪い取り、逆に押し倒した。
成神は、また辺見の線が切れちゃったんだなーっと思い、つい、顔がにやけてしまう。
線が切れた辺見は積極的なので、成神としては色々と都合がいいのだ。

「いいよ。先輩の診察受けてあげる。」

「その余裕がムカつくんだよな。」

妙な火花を辺見だけが勝手に散らす。
そして、辺見は成神がやった事をそっくり返すべく、首筋を口でなぞってから、音を立てて、強く吸い上げる。

「わぉ。そんな風に先輩のマーク付けられたら、俺嬉しいんだけど。」

「お前はどこまで周りの目線とか気にしないんだよ!普通見える所にキスマーク付けられたら嫌だろ!」

自分のした事が、逆に成神を喜ばしていたので、辺見はちょっとショックを受けた。
何故、自分がする事の9割9分は成神を喜ばしてしまうのだろうか?
真剣に悩んでしまう。

「え?先輩のなら嬉しいよ。だって、俺が先輩のっていう証じゃん。」

もう、何も言い返す気にさえなれない辺見。
どうやったら自分は成神に報復出来るのだろうか?
考えてみるが、どんな手段を使っても、成神に報復出来ない自分の姿しか浮かばない。

「先輩、続きしてよ〜。それとも俺が続きしようか?」

「知るか。もう、俺は何もしない。と言うか、する気失せたから勝手にしてくれ。」

と、言って辺見は成神の上から降りた。
成神はそんな不貞腐れてしまう辺見が可愛くて、つい、笑ってしまう。
そして、笑っている成神を見て

「何がおかしいんだよ。」

と、言って、ますます不貞腐れるのも可愛い。
成神はご機嫌斜めな辺見に抱きつきながら

「先輩が可愛過ぎなんだよ。」

と、言った。
すると辺見はさらに不機嫌そうな表情をしながら成神を一発殴りつける。

「分かったから、さっさとするならする。しないならしないで、何とかしてくれ。」

「うん。たくさんする〜。」

そう言ってもう一度辺見を押し倒した。
そして、また、いつものように軽い愛撫を辺見の身体に加えながら、中心を激しく扱いて行く。

「ぁ、成神、も、出る・・・・・・。」

さっき出したはずなのに、成神に扱かれた昂りは再び質量を大きく増し、硬くなっていた。
成神はそんな辺見の昂りをさらに激しく扱きあげる。

「先輩、出していいよ。溜まってるんでしょ?今日は俺が全部出させて、楽にしてあげるからね。」

そう成神に促され、辺見は我慢できずに白濁を出してしまう。
この解放感は確かに心地良いが、成神の手であっさりと達してしまった恥ずかしさは、大きい。
顔が赤くなっていしまっているのを隠したくて、成神の胸に顔を押し付ける。

「先輩、そんなに恥ずかしがらないで。もっと、恥ずかしいこと、たくさんするんだから。」

「これ以上恥ずかしいこととか、嫌だ。」

「だーめ。今から、いっぱいするの。・・・・・・俺さ、先輩がさせてくれないせいで、溜まりまくってるんだよね。」

成神はそう言って辺見に笑顔を向ける。
そして、辺見が講義する前に辺見の脚を折り曲げて、閉じた蕾を舌で解し始める。
辺見は、講義の声を上げる間もなく、

「ぁ、ああ。」

甘い声を上げる。
ゆっくりと中を成神は解して行き、辺見は身体が熱くなるのを感じた。
成神は辺見が甘い声を出し、恥ずかしそうに顔を手で隠すのをちらっと見て、さらにゆっくりと舌を使って行く。

「健也・・・・・・。健也が、欲しい。」

と、辺見が呟くと、成神は辺見の中を解すのを止めて、顔を上げる。

「いいよ。いくらでも俺の事、先輩にあげちゃう〜。」

そう言って成神は、ゆっくりと昂りを辺見の蕾へと入れて行く。
熱いモノが中へとゆっくりと入ってくるのがよく分かる。
身体が焼かれるほど熱くて、中を圧迫して来る。
苦しいと感じるが、それでも愛しい成神が身体の中に入ってくるというだけで、辺見はその圧迫される苦しみさえも心地良いと感じられる。

「先輩、そんなに締め付けられたら、動けないんだけどな。・・・・・・力、抜いて貰える?」

「ンっぁ、あ。無理。」

「いいよ。なら、逆にもっと締め付けてよ。一回、先輩の中に出して置くのも悪くないし。」

そう成神に言われ、辺見はどうしていいか分からないが、とりあえず、力を入れてみる。
内部で締め付けられ、成神は小さく呻き声を洩らした。
動かさなくても、十分気持ち良くて、意識を持って行かれそうになる。

「先輩、上手・・・・・・ッう。」

小さく呻いた成神。
そして、成神がうめくと同時に、辺見は身体の中に生温かい物が注ぎ込まれたのを感じた。
身体の中を満たされ、辺見はちょっとした高揚感を得た。

「健也の、まだ、硬い・・・・・・。」

「これだけじゃ、全然だからね。ね、先輩。我慢できない。ちょっとだけ、酷く、させて。」

「あぁ。好きに、しろよ。」

そう辺見が呟くと成神は、パッと目を輝かせ、辺見にキスの洗礼を浴びせる。
唇へのキスだけではなく、首や胸へのたくさんのキスに辺見は、くすぐったさを覚える。
成神は、あっちこちにキスをした後、ゆっくりと身体を動かし始める。
身体が揺らされ、中を擦るように動かれる。
その刺激は辺見には快楽へと繋がる動き。少しずつリズミカルになる動きは、意識を保つ事を許さなくして行く。

「あ、あぁあ。健也、も、っと。動いて。」

「うん。先輩がイく度に早くしたげるね。」

そう言って成神はある一定のリズムと速さで、身体を動かす。
気持ちいい動きに、辺見は次第にのみ込まれ、気が付くと辺見の中心からは、白い液体が、流れだしていた。
そして、成神の刻むリズムに意識は遠のき、高い声を上げ、絶頂を迎えた。
でも、辺見は一息つく暇さえ与えられずに、その身体に成神が刻まれて行く。
さっきよりも速いテンポとリズムで身体が突き上げられる。
また、イってしまいそうだった。
熱を吐き出したばかりの辺見のソレは、全然勃ったままで、出した白濁と、未だにこぼれる先走りでぬるりと、濡れていた。

「どう先輩?気持ちイイ?」

「いィ。凄い、もっと、して。健也。」

「もっと、するよ。先輩が壊れちゃうぐらいまで、いっぱい、俺の事先輩に刻んであげる。」

そう言って成神は、辺見の唇に自分の唇を重ね合わせた。
呼吸することを許されていないような、熱いキス。
舌が入り込み、辺見は侵入してきたその舌を、吸い上げたり、自分の舌を絡めたりする。
自分の中とキスを続ける口から卑猥な水音がするが、そんな事は気にならないほど成神が刻むリズムが気持ちイイ。
辺見は、成神のリズムにどんどんのめり込み、飲み込まれ、何をしていたか記憶がなくなるまで、成神だけを感じ続けた。
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