捧げ物

□臨時教師と馬鹿な生徒?
2ページ/5ページ

本日、帝国学園1年1組に、新任の教師がやって来た。
まあ、教師というよりかは、新しい教師が決まるまでの数日間、何とかクラスをまとめる役を押し付けられた気の毒な生徒と言った方が正しい。
その生徒は、学期始めテストの上位8名の生徒だった。



「えー、総帥がペンギンによるストレスで倒れ、他の先生がストレスで入院したので、なぜか俺がこのクラスでしばらくの間授業をする羽目になった。とりあえず、何も事件を起こすな。授業中に騒ぐな。それさえ守ってくれるなら、寝ようがゲームしようが勝手にしてくれていい。」

と、スーツ姿をした源王は、辺見とそのクラスメイトに言った。
辺見は、スーツ姿の源王に少し見惚れながらも、事の起こりを思い出して頭痛を覚えた。
そう、事の起こりは1週間前。
佐久間と総帥がペンギンの件で全面対決し、ペンギンによる妙な革命が起きた事が、原因だった。
そして、その事件に巻き込まれた教師は9割がストレスで、入院し、当事者である総帥もペンギンにやられ、倒れたのだった。
無論、佐久間とペンギンの勝利と言うやつである。


「ただ、学期始めテストで赤点取った馬鹿の補習だけはしっかりやるから、よろしく。じゃあ、1時間目は体育なのでさっさと着替えて外に集まれ。サッカーをやる。」

と、言いたい事だけ言って源王はさっさと教室を出て行く。
辺見は、どうやって源王の補習から逃げようは真剣に悩みながら、着替えるために更衣室へと移動した。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ