捧げ物

□春奈の取材
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土門

昨日は酷い目にあった。
まったく、一之瀬の奴、よくも、まあ、あんな事させてくれたよな。
うわ、思い出しただけで頭痛がする。いや、と言うか、俺、このままだと一之瀬に殺されるんじゃないのか?
まあ、殺されなくても、一生監禁とかやられそうで怖い・・・・・・。
まったく、何で一之瀬と付き合うなんて事にしたんだろ。いや、そ入れ以前に、出会った事自体が間違いだったんじゃないのか?
そんな気がしてならない。
でもって、何か音無がまた、妙な事を始めたみたいだし、やな予感するな。
てか、取材って何する気だよ。まあ、怖いから面と向かって言えないけどな。
なにせ、春奈ファンクラブとか言う訳の分からない連中と鬼道を敵に回すなんて死んでもごめんだ。特に鬼道は嫌だな。
練習中に顔面シュート決めてくるし。
まったく、なんで俺、こんなに苦労しないといけないんだろ・・・・・・。






一之瀬視点

昨日は楽しかったな。
あの泣きながらイかせてって言ってくる土門の顔、思い出しただけでぞくぞくする。
あーあー、でも、今日は手を出さない約束の日だから、見れないんだよね。
つまんないよな〜。
まあ、出来ない間に次は何しようかしっかり計画立てとかないとね。
あ、せっかくだし、新しい玩具でも用意しようかな。それとも、家庭用品で何かしようかな?うーん、悩むな。
ッと、そう言えば、音無がまた、妙な事考えてるぽかったな。まあ、別に関係なさそうだからいいけどで、普段は済ますんだよね。
でも、なんか、こう、今回はターゲットにされてる感があるんだよね〜。
危ない子だから手出しできないけど。
そりゃあ、変なファンの人たちとか、重度のシスコンの鬼道とかヤバいのが周りを固めてるけど、何よりも、本人が一番危険なんだよな。
なんで笑顔でスタンガン2本?
なんであんな反則級に強いんだろ?
本当に謎が多い子だな。
ま、触らぬ音無に祟りなし。出来るだけ深入りしないようにしないとね。
それに、土門で遊ぶのが忙しいから、面倒な事には巻き込まれたくないしね。







春奈視点

土門先輩と一之瀬先輩と風丸先輩の取材開始です。
ちなみに円堂先輩は怖いからパスです。
触らぬ円堂先輩に祟りなしですからね。
とりあえず、風丸先輩の取材はさっき、してしまったので、次は一之瀬先輩辺りですね。
土門先輩はまあ、最後でいいでしょう。一番楽そうですから。
よーし。取材、頑張りますよ。




土門の取材

土門「また、取材って、妙な事を考えたよな。」

春奈「妙なって、結構、期待している人多いんですよ。腐女子限定ですけど。」

土門「お前、何を企んでるんだよ!」

春奈「聞きたいですか?」

土門「いや、遠慮する。聞いたら、なんか、心にダメージが出来そうだし。」

春奈「賢明ですね。と言う訳で、さっそく質問です。」

土門「答えれる範囲内なら、なんでもどうぞ。」

春奈「はい。じゃあ、最近、一之瀬先輩とはどんな感じですか?」

土門「うわ、やっぱり、そう言う取材。いや、分かりきってようなもんだけどさ。あ、一之瀬と?辛い、かな。うん、辛いな。」

春奈「主にどの辺が?」

土門「どの辺って、そりゃー、あの鬼畜ドSっぷりが。」

春奈「大変そうですね。」

土門「大変なんてものじゃない!もう、何度、逃げたいと思ったか。」

春奈「でも、逃げないのは一之瀬先輩が好きだからなんですよね?」

土門「まさか。あとが怖いからだよ!もし、逃げ出してみろ!絶対に見つけ出して、監禁拘束するに決まってるんだ!」

春奈「あー、一之瀬先輩なら、やりかねませんね。」

土門「だろ?」

春奈「じゃあ、将来、一之瀬先輩とどうなってると思いますか?あと、どうしたいですか?」

土門「そうだな、多分、と言うか、このまま一之瀬が他に好きな奴を作らない限り、俺は、一之瀬に監禁されて、人生終わるな。」

春奈「まあ、それも人生ですよ!」

土門「人事だと楽だよな!でもな、俺的には普通にサッカー選手になって、普通の家庭を持ちたいんだよ。」

春奈「具体的に普通の家庭と言うと?」

土門「そうだな、家に帰ったら、料理を作って、エプロン姿で待ってくれてる一之瀬がいるとか?」

春奈「なるほどなるほど。土門先輩の躾けレベルも、そこまで達している、と。」

土門「は?」

春奈「あ、気にしないでください。それで、他には何を希望しますか?」

土門「他?やっぱ、記念日とかにお祝い?ああ、子供も欲しいな。男の子が。」

春奈「なるほど、養子が欲しいっと。って、土門先輩、思考が明らかに男性じゃなくなってますよ。」

土門「え、あ、うわ、俺もそんなレベル。周りがそんなんばっかりだから、移ったか。」

春奈「まあ、周りって、確かにそんな男同士のカップル多いですよね。」

土門「そうそう。」

春奈「それじゃあ、最後に、一之瀬先輩に一言。」

土門「その自己中な性格を直してくれ。」

春奈「あ、言っても無駄な事言いましたね。じゃあ、お疲れ様でした。」

土門「あ、ああ。」

一之瀬「そっか、そんな風に土門は思ってたか。」

土門「う、うわ、い、いきなり出て来るなよ。」

春奈「いつから聞いてたんですか?」

一之瀬「最初から全部だよ。あ、ところで、土門。なんか、愛情足りてない?こんなに愛してるのに、俺に対して抱いてる思いが酷いよ。」

土門「一之瀬が酷い事ばっか、するからだろ!」

一之瀬「全部、愛ゆえなんだけどな。」

土門「お前の愛、歪み過ぎ!」

一之瀬「そう?まあ、いいや。愛情不足の土門に今日はたーっくさん愛情あげるね。」

土門「遠慮しとく。もう、これ以上いらないし。」

一之瀬「遠慮するなって。さ、帰ろうぜ。」

土門「ちょ、え?強制!」

一之瀬「じゃあな、音無。あ、後、俺に取材したかったら明後日でよろしく。明日は学校行けるか分かんないから。」

土門「止めろ!俺を壊す気か?」

一之瀬「違うよ。愛情不足を解消してあげるだけ。さ、帰ろうね。」

土門「音無、助けてくれ!」

一之瀬「あれ?そんな事言っていいの?また、電撃食らいたい?」

土門「外道!人でなし。」

一之瀬「さ、今日はどんな可愛い声で鳴いてくれるかな?」

土門「こんな生活嫌だーーーー!」



春奈視点

一之瀬先輩は油断できないっと。と言うか、常に土門先輩を苛めるネタを探している気配あり。
そして、明らかに洗脳されている事に気づいていない風丸先輩は土門先輩よりも幸せだと思う。

以上が、今回の収穫でした。
では、次の腐女子の為のサッカー部新聞で!
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