☆BLEACH☆

□壊された平和
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「それじゃ帰るな」
「あぁ、気をつけてな」

そう言って分かれたのはほんの三日前。
色々あったが皆無事に現世に帰ってきた。朱音も一護たちと一緒に現世に来た。
「どうして?」と誰かが言ったところ朱音は

「自分の家に帰っちゃだめなの?」

と言う。なんと朱音は現世に自分の家を持って住んでいたのだ。
一護を始めとする全員が開いた口が閉まらなかった。

「また会いましょう」

朱音たちと現世で別れ、今再び平和な学校生活を送っている。
クラスメートともいつもと変わりない騒がしい挨拶にたわいもない話。
どこにでもある平和な生活。一護は改めて帰ってきたと実感が湧いた。
現世に帰ってきて数週間した後のことだった。それは突然の出来事だった。
そんな幸せな日々の中、ある日季節はずれの転入生が来た。
平子真子。それが転入生の名前だ。その時はたいして気にもしてなかった。
しかしこれから関わることになるとは今は思ってもいなかった。

―――――*―――――*―――――*―――――*―――――*―――――*――――

謎の転校生が来たその晩のことだった。
虚の霊圧を感じた一護は虚退治に出かけた。
虚自体はさほど強くもなくそのまま帰ろうと踵を返したところ、後ろですごい霊圧を感じた。

「!?」

ばっと振り返るとそこには今日転校してきた平子がいた。手に斬魄刀と虚の仮面を持って。
そしてアイツは唐突に言ってきた。

「お前は俺らの仲間や」
「一緒に来い」

もちろん返答は却下。その後また新たな虚の霊圧を感じ平子を残しその場を去る。
平子がニッと笑ったことにも気づかずに…。

またその次の日だった。織姫とチャド、そして同クラスで幼馴染の有沢竜貴が謎の敵、ウルキオラとヤミーに襲われた。
織姫たちを逃がそうとしたチャドはやられ、竜貴を守ろうとした織姫もやられてしまった。
ギリギリ一護が間に合ったからよかったものの一瞬でも遅れていたら三人は死んでいた。
三人を守りながらヤミーと対峙している。が想像以上に強かった。
ヤミーとウルキオラの頭には虚らしい仮面を付けていた。それは『もう一人の自分』の姿を関連付けてしまう。

「………っ!!」

卍解すれば勝てるかもしれない。しかししようとすれば『あいつ』が出てくる感覚を思い出して止めてしまう。
その繰り返し、そのせいで隙が出てきてしまう。そして攻撃を受ける。
何度も何度もその行為が繰り返される。ついに一護の身体はボロボロになってしまった。
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