☆BLEACH☆

□尸魂界巡り:前編
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「今更だけどよく入れたね…」
「本当に今更ですね」
「わしに出来ぬことはないぞ」

尸魂界にやってきた朱音たちは肩に夜一(猫)を乗せ一番隊舎を訪れていた。
因みに夜一に「何故本性に戻らないの?」と聞いたところ「この方が楽なのじゃ」だそうだ。

「というか何で一番隊舎に?」
「まずは総隊長に会わねばな」
「…ふ〜ん…」

内心かなり嫌だったりする。総隊長は嫌いだ。というより苦手。
そんなことを思っていると噂(?)をすると何とやら、総隊長がやってきた。

「待たせたな」
「…いえ、それで私たちの尸魂界での行動を許可してくれますか」
「よかろう。しかし問題を起こしてくれるなよ」
「…分かりました」

朱音たちとて問題を起こしたくない。まして巻き込まれるなど断固拒否だ。
なんかもう巻き込まれているようだが。

「では失礼します」
「うむ」

軽く頭を下げて一番隊舎を出る。
朱音と朱雀は前に一護たちを一緒に来た旅禍として死神たちには知れ渡っている。
着ている服も死覇装ではなく普通の現世の服で目立ちもう注目の的だ。

「さて何処から回るのじゃ?」

肩に乗っている夜一がしゃべった。朱音は特に行きたいと思うところもなく本当にただ見てみたいだけなのだ。

「じゃあとりあえず一番近い隊舎へ」
「ここからじゃと十三番隊舎が一番じゃな」
「じゃあそこで」

決まると朱音は十三番隊舎へ向かい足を進めた。
少し後方にいる朱雀がその姿に少し安堵した。

(よかった、思ったより大丈夫そうだ)

朱雀は朱音が無理をしてここに来ていると思っている。嘘ではないがそれでも朱音は平然と振舞っている。
安心した表情で朱音の後ろを歩いていく。近くもなく遠くもないちょうどいい距離で。
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