☆BLEACH☆
□泡沫の記憶
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その頃、藍染たちは。
「こうなること予想してはったん?」
「まぁ、ある程度はね」
市丸と藍染は愉しそうに笑いながら今の現状を楽しんでいた。
今の状況…それは一護たちが朱音の許へ行っている間に藍染たちは現世へ行っていた。
が、それは総隊長の策により尸魂界におかれた空座町のレプリカにだった。
藍染たちは総隊長の斬魄刀:流刃若火に動きを封じられ、破面たちが死神たちと応戦していた。
「それにしてもやっぱり日番谷はんは朱音はんの救出にでてはったな。
妹と殺し合いさせるなんてえげつないことしますわ〜」
「感動の再開をさせてあげたんだ。文句を言われる筋合いはない」
市丸の隣にいる玲をチラリと見た。相変わらずの無表情で立っている。
「玲はんの記憶も消しはったん?」
「あぁ、命を与えるときに少し脳をいじくらさせてもらったからね」
今では温度も感触も痛みもなにも感じない人形同然の生き物。
「大人しく私の言うことを聞くだけのよく出来た人形だよ。二体揃ってね」
藍染は至極愉しそうに笑う。今頃、虚国の状況を考えると楽しくて仕方がない。
「さぁ、これからが本番だ…」
破面と死神の激突はさらに激しくなっていく。
互いに血を流しあい、倒れていく者。
「最後の笑うのは…私だっ」