「別れようぜ」
「え…?」
「もうお前と付き合ってんの疲れた」
中一の夏の終わり。
あたしは大好きだった彼にフラれた。
“疲れた”
ただそれだけの理由で。
許せなかった。
じゃあ今までの楽しかった日々も、
あなたが見せてきた笑顔も、全部嘘だったってこと?
あたしばっか本気で…バカみたい。
そしてアイツはあたしから逃げるように次の日遠くの学校へ転校した。
それがますます許せなくて、アイツのことを忘れようとまでしたのに…。
何故かできなかった。
そうこうしてる間に世はもう新学期を迎える。
結局アイツを忘れた日なんて一度もなかった。
どうか誰か、私の心を癒して下さい。
その心が涙でいっぱいにならないように…。
それが私のせめてもの願いです。
涙心