涙心

□04:秘密の恋心
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――今日の4限は学活だった。

3年B組の担任が教室に入っていた。



「はい、では今日は〜。運動会の種目決めをしたいと思います」

先生が教卓に手をつきながら笑顔でそう言った。



「「「は!?」」」


「運動会の種目決め」なんてことを始めて聞いたみんなはいっせいに口を大きく開ける。



「なんですか?」

と先生が少し怒り気味に言えばみんなは黙り込んだ。









そして学級委員が前に出て種目決めが始まった。



「腹減ってんのに種目決めとかやってられっかよ〜」

隣りからそんな声が聞こえた。見ると丸井が机に突っ伏していた。



「だよね〜……」

あたしの腹ももう限界まできていた。たぶん丸井の方はあたし以上だと思う。





「ねぇ優菜。何する?」

美奈子が後ろを向いてきた。



「ん〜…貯蓄リレーとか面白そう」

「だよね!じゃぁ貯蓄に入ろうよ」

「いいよ」


ということであたしと美奈子が貯蓄リレーに決まって人数がそろった。




「あと決まってないのはリレーだよね」

学級委員がそう言うと、まだ種目が決まっていない人達は嫌な顔をした。



「あたし達はもう決まったもんねー」

と、あたしと美奈子は安心しながら笑っていた。そして丸井の顔をチラッと見ると…



寝てるっ!?





「じゃぁリレーの1走は畑中お願い。2走は〜…」

と、リレーメンバーは丸井が寝ている間にどんどん決められていった。
あたしと美奈子はそれをテキトーに聞いていた。






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