(Dream of Chotaro)
俺の席は窓側の一番後ろ。
5時間目の今、いつもうるさい隣りの席の子が珍しく静かだった。
不思議に思い彼女の方を見ると…
「zzz…」
俯いて気持ち良さそうに眠っていた。
まあ昼食の後だし、眠くなるのもわからなくはない。
だけどなんだか寂しい。
授業中いつも俺にちょっかいを出してくる君。
俺はそれに嫌がりながらも、本当はちょっと嬉しかった。
(別にMなわけじゃないけど。)
だから君がこんなに静かだと、俺には少し物足りないんだ。
俯く君の顔を覗き込んでみる。
「……ふっ」
あまりにも無防備な寝顔に思わず笑ってしまった。
「ん…」
君は小さな唸り声をあげる。
どんな夢を見ているのだろう。
その夢に俺はいるのだろうか。
「…ちょ…たろ…」
「!」
寝言で俺の名を呼んで幸せそうな表情を見せる君。
驚いた後に俺は笑った。
「かわい…」
そう言って、君の寝顔にそっとキスをした。
教室の端っこで
このことは俺だけの秘密
*あとがき
長太郎夢です。
結局私は何を書きたかったのだろう←
ちなみにヒロインと長太郎は仲の良い友達という設定です。
20111025 若宮優菜