拾ったものは、大切な…

□冷たい日の温かい出会い
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僕の前を沢山の人間が通り過ぎる。


まるで、僕の存在が見えていないかの様に…。

…いや、実際に見えていないのだろう、こんなちっぽけな僕なんて…。



雨が冷たい。…お腹空いたな…。





そんな事を思っていると、いきなり雨が止んだ。

正確に言えば、僕の所だけ止んだ。


不思議に思って上を見上げた。


そこには綺麗な桜色をした傘があった。

その傘の持ち主であろう女子は僕を見つめている。




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