記念碑

□リゾット&プロシュート夢
1ページ/3ページ


え?昔の話をして欲しいって?
うーん…別にあんたが面白がるようなことは無いけど。

…そうねぇ、今と変わらないわよ、リゾットもプロシュートも。

私と二人とほとんど同期だって言うのは知ってるわよね。
リゾットは今と変わらず無表情、無口で何考えてるのかよく分からなかったし…あ、プロシュートは今より尖ってたかな。もっと俺様でプライドが高かった。

三人で組まされたことが結構あったけど、最初のほうは毎回酷かったわ。
慎重派のリゾットに行動派のプロシュートがイラついて、その対立が面倒くさいから私は結論が出るまで知らん顔。そのことを指摘されて私がキレていがみ合いなんてしょっちゅうだった。

でもまあずっと一緒にいりゃお互いどういうやつか分かってくるからね、そういうことは時がたつにつれ少なくなっていったけど。ほら、今ではあんまり喧嘩なんかしないでしょ?え、昨日の?あんなのじゃれあいのうちよ!


…こんな物騒なチームだしね、もちろん入れ替わりも激しかった。
先に入った人たちがばたばた死んでいく中で私たちが残れたのはやっぱ実力でしょうね…多少の運もあったかもしれないけど。
私は置いといてあの二人は本当に強かったわね…多分他の人と気持ちが違ったんだろうな。人殺しなんて仕事してるのに目はにごってなくて、ちゃんと意思を持ってるような感じだった。え、リゾットの目は濁ってるんじゃないのよ、あれは…って、そんなことどうでもいいのよ。

入りたての時、私は正直腐ってたわ。世間はずれのロクデナシで、まあそれは今もあまり変わらずだけど…とにかく酷かった。何もかもどうでもよくて、全ての事に興味が無くて…人の命にすらね。

だけど、まさかって思うけど暗殺チームに入ってあの二人と一緒にいることで少しずつ変わってきちゃったのよね。考え方も、気持ちも。
何時しか人を殺すことに感慨を持つようにもなったし、生きてるって実感できるようになった。


「それで、」

目の前に座るメローネがにやりと口元を歪めた。

「いつ惚れたんだ?」

「あんたねぇ…結局それが聞きたかっただけじゃないの?」

呆れて溜息を吐くと、メローネはそんなことないさと笑う。



・プロシュートver→2ページ目
・リゾットver→3ページ目
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ