*短編・中編*

□澄んだ碧に落ちる
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何だか急に視界いっぱいの空を眺めたくなった。
そう思うと自然に足は屋上へと向かっていて、気付いたときには勢いよく屋上のドアを開けていた。

誰もいないと思っていた屋上には一人の女生徒がいて、軋みながら開いたドアの音に驚いたようにこちらを向いた。


「…こんにちは」

そして彼女は不器用に微笑んだ。


―澄んだ碧に落ちる―
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