暝夢への誘い

□想い人(馬超視点) □
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「俺、子竜の事を女性だと思ったって言った。」

「それは…怒りますよ。」


やっぱりあれか…。
好みだと言った後、つい照れ隠しで言ってしまったが…。


「…若君。そんな顔をするなら趙雲殿に謝ってきては?
…好きなのでしょう?」

「好き…?」


あぁ…そうか。
避けられて辛いのも
執務に身が入らないのも、

俺は子竜の事が―


「馬超殿っ!!!!」

「月英殿?如何した?!」


凄い勢いで月英殿が俺の自室に入って来た。
血相を変えて、ただ事ではない様子だ。


「趙雲殿がっ…!
孔明様と話している途中、突然倒れられまして…!!」

「あっ!!若君!何処へ…」


俺は月英殿の言葉を聞くなり
自室から飛び出した。



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