暝夢への誘い
□愛情料理 □
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「水はお米の倍量入れます。」
「よし…これで大丈夫かな。」
女官の助言に従い、趙雲は鍋に米を入れ水を張った。
「趙雲様、クコの実を入れると風味が増して美味しくなりますよ。」
「成る程、ためになる。
ありがとう。」
趙雲は笑顔で女官に礼を言うと、クコの実と塩を粥の鍋に入れる。
「お野菜は何を入れますか?」
「糶(セリ)を入れようと思うんだけれど。」
「良いですね!お体にとても良いですし。
趙雲様は馬超様の事を本当に思っているのですね。
良い奥様になられると思いますよ。」
「そんな、奥様…って。」
思わぬ女官の言葉に、趙雲は顔を赤らめ恥ずかしそうな顔をした。