暝夢への誘い2

□君から口付けを ◎
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「泣くことないだろう?」

「だって…。」


苦笑いを浮かべると馬超は趙雲の両頬を優しく手で包んだ。


「ほら…触れる位で良いから。」

「孟起の馬鹿ぁ…。せめて目瞑って下さい。」


趙雲は覚悟を決めた様だ。
馬超は言う通りに目を瞑った。

「孟起…愛してます…。」

「しりゅ…。」


馬超が名を呼ぼうとした瞬間、趙雲に唇を塞がれた。








「もうしませんからね!」

「次は夜の時にな。」

「朝から何を言ってるんですか…。」


不貞腐れた様子の趙雲を抱き締めながら、馬超は冗談を言う。
趙雲はまた真っ赤になりながら俯くのだった。


照れて恥ずかしがる想い人。

馬超にはその仕草が、とても愛しく感じるのだった。





終わり

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