頂きモノ
□貴方と私。
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「ね、周助。今日部活あるの?」
「今日はないよ」
「じゃぁ途中まで一緒に帰らない?」
「喜んで」
いつも周助が一緒に帰ろうって誘ってくれるけど、たまにはこっちから誘ってみた。たまには良いかも知れない。
「珍しいね、真美から一緒に帰ろうなんてさ。嬉しいけどね」
「たまには良いかなーって思ったの。いつも周助が誘ってくれるじゃん」
「そうかな…じゃぁ帰り、教室で待ってて」
「うん、わかった」
了解、と頷くと微笑んだ。
周助が嬉しそうにしてる。
キーンコーン…
「ぁ、チャイム」
「そろそろ戻ろうか」
「そうだね」
「帰り、楽しみにしてるから」
「私も楽しみだよ」
そんな会話をしながら、私達は教室に戻った。
帰り、2人で手を繋いで帰った。
別れ際、周助が離したくないような顔をした。クスクス笑ってしまった。だって可愛かったから。
「じゃぁ…真美、また明日ね」
「うん、またね」
そう言って私達はそれぞれの道を歩いて帰った。
…end!