捧げ文
□夢と現
1ページ/2ページ
悪夢をみた。
僕が仁にフラれる………。悲しかった……
学校への道を歩いていると、前の方に見なれた紫色の長髪が見えた。
恋人の影野仁だ
僕の夢の中で出てきた
「おはよ〜〜仁!」
「おはよう…マックス。」
僕はいつもの笑顔でいた。いつものポーカーフェイスでいた……つもりだった。だが……
「マックス……何かあった……?」
「えっ……?」
イキナリの問いにビックリした。
バレてないと思っていたのに……
「何にもないよ…?」
笑ながらいうが
「何にもなくないだろう…?辛そうだし……オレには言えないこと……?」
そう言われると、僕には答えるしか出来なくなる
「夢で……僕と仁が別れる夢見た……」
すると斜め上から"フ"と吹き出す声が聞こえた
「なっ……!」
少し涙目になっつ上を向くと、
口元が綻んだ仁がいた
「大丈夫だよ、オレがマックスのこと嫌いになるわけないよ……」
ポンポンと頭を撫でてくれる
「仁……ちゅーして?」
僕の唐突な言葉に仁の顔が赤くなる
「ここで……か?//」
コクコク
仁は少し考えたが僕の顎を上に向けて唇をくっ付けてきた
ちゅっ……
唇を離すと
「これで……いい?」
「うん……」
僕らは二人して顔が真っ赤だった
「行こうか……///」
「うん……///」
ぎゅうっ……
「マックス、歩きづらいよ……///」
「少しの間だけ、こうさせといて……///」
抱きついて歩く。学校までの少しの間だけ。
僕たちは幸せを噛みしめて行く
―ありがとう仁……―
と心のなかで思いながら……