捧げ文

□恋・争
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オレには好きな奴がいる。

そいつは影が薄いと言われている長身・長髪の"男"影野仁

オレは影野が好きだ。………があいつには彼女がいる。オレたち雷門中サッカー部マネージャーの有栖川柚愛。

最初から実ることのない恋

なのにあいつは遠くからオレを見つめてくる。
目が合うと逸らされる。何故か顔を真っ赤にして……そんな気がした

「なんなんだあいつは……」

オレが考えていると、遠くの方で円堂が

「おーい!鬼道!イナズマブレイクの練習するぞ〜!」

「あぁ……」

「イナズマ……!」

どんっ

「ブレイク!!」

三人で蹴ったボールはゴールポストに弾かれた

「どうしたんだ??イナズマブレイクが失敗するなんて」

風丸と半田が寄ってきた

「すまない………オレだ……」

その後何度やってもゴールポストに弾かれてしまう

「鬼道……大丈夫か?」

と豪炎寺が聞いてくる

「あぁ……。大丈夫だ…少し休む…」

オレはそう言うとベンチに行く
ベンチには影野しかいなく、オレは影野の逆端に座った

すると影野は覚悟を決めたかのようにマネージャーの……有栖川の方へ歩いていった

「有栖川さん………ちょっといいか?」
「うん」

有栖川は影野の真剣さがわかったみたいで真剣な顔つきになった

数十分後に帰ってきた。
有栖川の目は少し赤く腫れていた

―泣いたのか……?なんで……―

そのとき

「鬼道……」
「なんだ?」

イキナリ名前を呼ばれてビクッとしてしまった

「練習……しないのか?」
「あぁ。今日は不調なんだ」

すると影野は暫くの沈黙の後、スクッと立った

「じゃあ……今……平気か?」
「?…あぁ。平気だが」

オレが言うと影野はオレの手を引いて体育館裏へ

「こんなところで何をするんだ?」
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