捧げ文
□風邪の治し方
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「ゲホッゲホ…」
―最悪だ…―
昨日、突然降った雨にうたれずぶ濡れで帰った。
突然だったため傘など持っているハズなかった。
ピピピ…
鳴った体温計を見ると
「39.2…」
という高温
「ありえないな…しんどい…」
瞼が重く、重力に逆らえずスッ…と眠りに落ちてしまった
額にヒヤリとしたものが乗せられたので目が覚めるとそこには染岡がいた。
「染…岡?何でオレん家にいるんだよ?」
「お見舞いだよお見舞い。お前が風邪引いたって先生が言ってたから来たら鍵、あいてたぜ?」
と言いながら頭を撫でてくれた
「ゼリー買ってきたんだけどよ、食うか?」
「うん、あのさ…」
「何だ?」
「口移しで…食べさせてくれないか?」
目の前の染岡の顔を見ると真っ赤だった。
多分自分の顔も負けないくらい真っ赤なのだろう。
「あー、でも風邪うつっちゃうか。」
オレが「残念だな」と言って苦笑すると、染岡がオレの顎に手をあて上を向かせるとキスしてきた
「んっ!んーん…」
染岡が舌でオレの唇をつついたので少し唇を開けるとゼリーを口の中へ入れられ食べさせられた。