捧げ文
□初夜
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「なーなーガーゼールー」
「何だ、鬱陶しいぞバカバーン」
「バカは余計だ!」
「で、何の用だ大バカバーン」
「だぁぁぁ!もういい!バカでいい!本題いくぞ!こっちは本気で悩んでんだ!」
オレがドンッと机を叩くとガゼルは「はぁ…」とため息をついて
「早く話してくれ。私にも用事があるんだ。」
と睨まれた
「う゛…だからさぁ〜、グランとオレって付き合ってるじゃん?」
「ああ、惚気たいのか?」
「違うっつーの!人の話は最後まで聞きやがれ!…でな、その…シたいんだけどタイミングがわかんねぇんだよな…」
「そんなことか、自分で考えろ」
「はっ!?」
それだけ言って部屋を出ていくガゼル
「まぁ、私から言えることはバーンらしく行けばいいと思う」
と言って姿を消した
「オレらしくってか…」
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夜、グランの部屋の前に来た
―はぁ…落ち着けオレ!いつも通りのオレで行くんだ!―
と言い聞かせドアをノックしようとすると中から
「ンッ…あぅ…」
という喘ぎ声が聞こえてきた
―グラン喘ぎ声!?まさかガゼルの奴…!―
などと思ったが
「あっう…んんっ…バーン…イイっ…よぉ」
―オレの…名前…!?―