捧げ文
□薬の力
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「幸次郎…助けて…」
『佐久間!?どうしたんだ?』
オレは今恋人の源田幸次郎に電話している
「いつも通り次郎って呼べよ…」
『…次郎何かあったのか?』
「なぁ…今から急いでオレん家来てくれ…」
『あぁ、わかった』
その電話から15分後に源田は来た。
玄関の鍵はあらかじめあけておいたのでオレの部屋まできた
「次郎入るぞ…!?」
入ってきた源田はかなりビックリした顔をしていた
そりゃそうだろう、いつも女王様みたいな態度の奴が目を潤ませ、顔を赤くし、息が荒いんだからな
「どうしたんだ!?」
「辺見と成神にどうしたら素直になれるかって聞いたら飴渡されて…食べたら…体熱くなって…」
「それ媚薬入ってたんだよ…」
源田はため息をつく
「ヤれば治るんだろ?…ヤろうぜ…幸次郎」
「いいのか?媚薬ってかなりヤらないと抜けないらしいが…」
「いいんだよ…はぁ…どうにかなるんなら…」
「じゃあ、辺見や鬼道でもよかったのか?」
「そんなわけないだろ…恋人のお前呼ぶに決まってるだろ!」
オレが涙目でキッと睨むと
「すまない…お詫びにちゃんと最後まで付き合ってやるから、な?」
額にちゅっとキスをされ微笑みながら言われるものだからついつい
「ん…わかった」
と許してしまう