捧げ文
□キミノモノ
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「辺見先輩…?」
「ちょ、佐久間!」
「辺見抱きごこちいい」
何で佐久間先輩に抱き着かれてるのにうれしそうな顔するんですか?
何で振り払わないんですか?
貴方の恋人はオレじゃないんですか?
「何で…」
「どうした?成神」
知らぬ間に言葉をこぼしていたようで辺見先輩が聞いてきた
「!何でもないです…」
「そっか、ならいいけど」
と言って佐久間先輩と帰って行った
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源田先輩としゃべっていると、辺見先輩がオレにしゃべりかけてきたので、昨日の仕返しに源田先輩に抱き着いた
「成か「源田先輩!」…!」
「何だ成神、いきなり飛びつくな」
「源田先輩優しくて好きです!」
「ははは、ありがとうな」
ふと辺見先輩を見ると信じられない、と言う顔をしていた
「辺見先輩?」
とオレが声をかけると走って帰ってしまった
「辺見先輩!」
「辺見!」
オレは思い切り走って辺見先輩の家へ行った
辺見先輩の親は共働きで帰ってくるのはまれだったが、ドアに鍵はかかっていなかった
「おじゃまします」
やはり親はいないみたいなので一言言って中へ入り辺見先輩の部屋まで行った