図書館戦争 二次創作2

□Shining Of Hope
2ページ/3ページ

検閲抗争における銃火器の規制。

その法律が国会を通って久しい。


明日終に施行の日を迎える。


「篤さん。いよいよ明日だね」


「ああ」


未来計画の手塚慧が3年がかりで法整備したもの。

図書隠蔽事件などあまり手塚慧に良い思い出は無いが、この功績だけは評価しないわけにはいかない


「これで生命を落とす人も減りますよね?図書隊も、良化隊も」


「ああ」


日野の悪夢から始まった図書隊の歴史。

本を守る。

その使命の中で図書隊は血を被ってきた。

そして中には自分の生命を犠牲にするものも…


「もうあんな思いは嫌だから」


図書館と良化委員会との歴史を動かすターニングポイントとなった当麻事件。

その事件の最中、堂上が撃たれ、悪条件が重なり生死の境を彷徨うことになった。


「わかってる」


安心させるかのように堂上の唇が触れてくる


窓の外にはポツリ、ポツリと雨が落ち始めていた。


「っ…う……ふ」


これで検閲との戦いが終わるわけではない

でも戦いを終わらせための大切な、大きな一歩だ


厚い雲の奥に僅かな朝日が顔を出し始めた

ケータイのアラームが新しい日の到来を告げる。


「…篤さん。こらからも頑張りましょうね」


いつか誰もが自由に読みたい本を読めるその日まで。


窓越しに見える小さな光は未来への希望の光


The End



次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ