図書館戦争 二次創作2
□ウサギinウサギ再び!
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「ね、柴崎。男の人がキャラクターに詳しいってどういうことだと思う?」
「何?どうかしたの」
基地近くのレストランでランチデザートつき1回を条件に郁は柴崎に話を聞いてもらっていた。
「この間、篤さん、堂上教官たちの昔の話を聞いたんだけど、ウサギのキャラクターに詳しくて、可愛いなって思ったから素直にいったら、お前に言われる筋合いはないって凄く不機嫌な顔されたの。褒めたつもりだったのに。どういう意味だと思う?」
「…男の人がキャラクターに詳しいだなんて大抵は昔の女ってとこじゃない?」
堂上教官の場合はそうじゃないかもしれないけど…。
続きの言葉を柴崎は心の中に飲み込んだ。
「…そ、そうなの?」
自分は堂上しかしらない…。
もう昔のことだとはいえ、そうだとしたら何も知らないその彼女に嫉妬さえ覚える
「篤さん。ウサギキャラが好きな元カノがいたんですか?」
久しぶりに定時に上がれた堂上が、夕食も洗い物を終えリビングに戻ってくると少し悲しそうな顔をした郁がいた
「…なんだ?いきなり」
「柴崎に聞いたんです。男の人がキャラクター物に詳しいのって大抵昔の女が関わってるって」
柴崎のやつ……。
余計なことを郁に吹き込みやがって。
堂上の頭の中には魔女の微笑を浮かべる柴崎が浮かんだ。
「あのな、郁」
「篤さんのバカー」
何でも1つ言うことを聞く、という宝刀をだすまで郁の機嫌は直らなかった
「ねぇ、堂上。今日の笠原さんどこか可笑しくない?」
「この間ウサギinウサギ事件の話をしたんだ…。その時は何も無かったんだが、昨日柴崎に何か相談してたみたいだ…」
「なるほど。もしかしてまた笠原さん可笑しな方向に考えちゃったんだ。堂上がウサギキャラに詳しかった理由、元を質せば笠原さんが理由なのにね」
言いながら小牧は上戸に入りかけている。
「…笑うならどこか行け」
「行かないよ。堂上も健気というかいじましいというか…」