図書館戦争 二次創作2
□シャンパン・カクテル
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「誕生日おめでとう。毬江ちゃん」
「ありがとう。小牧さん」
先日は二十歳の誕生日を迎えた可愛い恋人
生憎当日は業務があり一緒に祝ってあげることができなかった
「当日に祝ってあげたかったんだけど…」
「うんうん。こんな風に祝ってもらえるだけで嬉しい」
人前でのボリューム調節が苦手な毬江を気遣って、小牧は完全個室の店を用意しておいた。
「お酒も解禁ということで」
「うん」
目の前に並ぶのはカジュアルなコース料理とカクテル。
小牧は立ち上がるとグラスを片手に持ち毬江の背中に回った。
マナー違反ではあるが個室あり、料理も出揃っているため誰も咎める者もいない
「このカクテル、有名な映画に出てくるんだけど知ってる?もしかしたらセリフだけは聞いたことあるかも」
小さく首を振ると小牧は毬江の左耳に口元を寄せた
「…」
今顔が赤いのは絶対にお酒のせいじゃない…
真っ赤になった毬江を見て小牧は満足そうに笑っている
小牧さん。
今度は一緒に映画を見ながら言って欲しいと想ったことはいつ伝えよう…?
The End