図書館戦争 二次創作

□無意識の意識
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ねえ、気付いてますか?


ふとした瞬間に見える貴方の癖



「あら幹久くん。いらっしゃい」



最近どうなの?など毬江の母親は世間話を振ってきた。


自分の母親に匹敵するおしゃべりな毬江の母親である、話が鳴り止まない



「いえ。僕は…」



「もう。お母さん。あんまり玄関先でお客さん引き止めない方がいいよ。寒いんだから」



毬江が二階から駆け足で階段を駆け下りてきた



「あら?そうね。ごめんなさい。さ、幹久くん、上がって上がって」



母親の言葉に甘えて奥へと足を進める



「ねえ、小牧さん。もしかして癖?」



部屋に入るなり毬江が尋ねたが小牧には身の覚えが無い



「何のこと?」



「…さっきお母さんの前で僕って言っていたの…普段は俺なのに…」



言われるまで気がつかなかった…


そういえば俺と言いはじめたのはいつの頃だっただろうか……



「何か可笑しなこと言った?」


ふと目線を下げれば彼女がクスクスと笑っている



「うんうん。でも小牧さん、俺の方が似合うから、そっちが素だと思ったら嬉しいなって」



そう言って極上の笑みを浮かべた彼女は間違えなく凶器だ。


こちらがどれだけ我慢しているか気がついているのだろうか…



「毬江ちゃん。どこか行きたい所ある?この間の公休潰れたお詫びに我侭聞くよ」



「…新しくできたカフェ。パフェが美味しいみたいなんだけど、一人じゃ量が多くて。一緒に食べてくれます?」



甘いものは得意ではないが、このままだと抑えきれなくなる。


それに可愛い彼女の我侭だ。


「喜んで。お姫様?」



包み込めそうな小さな手をとり甲にそっとキスを落とす。


真っ赤に染まった毬江の顔は見て見ぬふりをした



The End




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