図書館戦争 二次創作

□Because I wanna spend much time with you
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少し寂しいけどデートができなくてもいい


二人で同じ時間を少しでも長く過ごしたいの

年明けから世間を騒がせていた当麻事件が夏になって漸く終結を迎えた。

当初から事件の渦中にいた小牧さんとはなかなか一緒に過ごすことができなかった。

そんな中でも時間を作って会いにきてくれて、大学生になるからとお揃いの薬指に嵌める指輪まで贈ってくれた。

事件が終結した後も、所属する班の班長である堂上さんが被弾によって離脱しているため、副班長である小牧さんは、受け持つ仕事が多く、なかなか公休が取れないといっていた。

指輪のお陰で前ほど不安や寂しいことはなくなったけど、でも少しだけでもいいから一緒にいたい。だから…

お昼前にいつものように図書館を訪れると、小牧さんの姿があった。

今日は館内警備みたい。一緒にいるのは笠原さん。

当麻事件で最後まで当麻先生と一緒にいたらしいが、元気そうな姿をみてホッとした

「毬江ちゃん。いらっしゃい」

二人が気がついたようで声をかけてきた

『こんにちは』

携帯を取り出し、素早く会話を打つ

「小牧教官。もう休憩時間ですし、先に事務所に戻ってますね。日報もう進めておきます。小牧教官をお待たせするわけにはいきませんから」

軽く敬礼をして、笠原さんは事務所の方へと歩いていった。

その姿に小牧さんは苦笑いを浮かべていた

どうしてなのかな?

「毬江ちゃん。良かったらお昼一緒にどう?」

『はい。私も一緒がいいです』

基地近くのお店で昼食を済ませ、図書館へと戻った。

まだ少しだけ休憩時間は残っている

『小牧さんのお勧めの本教えて』

「いいよ。今日は何がいいかな」

デートじゃなくて良い。

少しでも長い時間をあなたと過ごしたい

「これなんかどうかな?毬江ちゃんが好きそうな感じだけど」

『ありがとう。読んでみるね…何かあった?』

当麻事件の終結から1週間以上が過ぎた。

その間毎日図書館に通って、小牧さんの時間があればこんな風に過ごしてきた。

上手く言えないけど、この間に比べてどこかホッとしたような、安堵したような表情(かお)な気がする



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