図書館戦争 二次創作

□純粋培養乙女 茨城県産の疑問W
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「し、柴崎〜」




もう。収穫されても純粋培養乙女は乙女だった。


純粋培養乙女こと同室者の笠原が、上官であり、恋人でもある堂上教官に収穫されてから10ヶ月。

二人の関係は恋人から婚約者になった。


「今度は何?」


この乙女の悩みは悩みではなく惚気だ。

しかもこの乙女を大事にして止まない上官殿は、婚約をしてからさらに甘さが増した


とてもじゃないけど素面じゃ聞けない


「あのね、その…ゴムってやっぱり種類によって感じ方違うのかな?」


飲んでいたチューハイの缶を落としそうになるのを必死に堪えて、何事もなかった顔をする


「何、今度は誰に何を聞いたわけ?」


彼女がこんなことを言い出すときは必ずきっかけがある


「そのー。さっきお風呂で同期の子に…」


段々郁の顔が赤く染まっていく。彼女は飲んでいないわけだから酔っているということではない。


「それは、あたしよりも堂上教官に言ってあげなさい。喜ぶだろうから」


「え?そんなこと…」


「大丈夫よ。あの人喜ぶから」


これだけあてられたのだ。


この乙女には身を持って理解してもらわないと…


でもあの人だけが良い思いをするのも面白くない。


柴崎は、素早くメールを打ち、大いに上戸に陥るであろう協定相手に送信した。



後日、女子寮には柴崎のバカーと叫ぶ郁の掠れた声が響いた




The End



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