深淵への道筋
□初めて
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「???」
訳が分からなく、怪訝な顔をする。
「いや、ディストは人間なんだなあと思って」
「はあ?」
余計に分からない。
「ほら、ジェイドはなんか人間離れしてるじゃん?だからお前もそうなのかなあって…」
ルークは安心したように笑っている。
「それはあいつが特別なんです」
ディストは苦笑した。
ディストいわく、親友であるジェイドの顔を思い出す。
本人は嫌がるだろう。
どこか人形めいている顔に笑顔を貼付けた彼。
時に冷めた目で世界を見る彼。
「作りは悪くない顔をしているのに勿体ないですねえ」
ふぅと息を漏らせば、ルークがこちらを見つめてくる。
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