武具の歴史

□コラム
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・武器の握り方・
リックだ。
武器の握り方一つで、武器の威力は大きく変わる。特に刀剣類はそうだな。つまり武器の握り方を知った人間かどうかでそいつが素人か、武器の扱いを知った人間かが描写出来るわけだ。
まずはド素人の握り方から紹介しよう。ド素人は…まず、握りこぶしを作ってみてくれ。そしてその中にそのまま武器を握る。武道、特に武器術などの心得が無い者は自然とこう握るんだ。この握り方だと、武器を握るのに重要な小指や薬指に力が入りにくい。それに加えて、目一杯手首を倒しても武器に角度がついてしまい、武器の届く距離が短くなると同時に遠心力を利用しきれなくなるせいで威力が落ちる。刃に角度がつくせいで、刃先で真っ直ぐ突く事も難しくなる。こちらも威力が落ちるわけだ。
一方、正しい握り方だが…そうだな。まず、小指と薬指の付け根に柄を当ててくれ。そのまま指を折り畳むように握る。続けて中指、人差し指も折り畳むように握る。指が下へ向かって斜めに向いていれば正しい。親指は人差し指の上に添えるか、柄の後ろから刃先へ真っ直ぐになるように置くか。どちらでも好きな方を選んでくれ。
正式な名称だが、ド素人の握り方として紹介したのは「ハンマーグリップ」。正しい握り方のうち、親指を人差し指に添える方は「コンバットグリップ」。もう片方、つまり柄に親指を添える方は「サーベル(もしくはセイバー)グリップ」という。
サーベルグリップの方が刃先を固定しやすい。コンバットグリップは手首が柔らかく使える。そしてハンマーグリップはそのどちらにも劣っている。
とまあ、ハンマーグリップを散々に言ってきたわけだが、ハンマーグリップでしか出来ないただ一つの事がある。柄頭で殴る事がそれだな。まあ、相手を殺さず捕らえたい時にだけ持ち替えればいいんじゃないか?
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