武具の歴史

□弓・弩の歴史
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・弓の誕生、ショートボウの歴史・
数ある弓の中でも、ショートボウが一番最初に生まれた弓だと思われる。紀元前12000〜8000年、亜旧石器時代から前期新石器時代にはその存在が確認されている。
最初のうちは狩猟用として、獣が標的だったのだろうが、棍棒や槍と同じくその標的を人間に変えるのにはそうそう長い時間を必要としていなかっただろう。
戦場では、部隊の前面に配置され、敵の気勢をそらしたり、部隊同士が激突するまでに敵に損害を負わせる役目をになっていた。
ちなみにショートボウの定義は、弓の長さが100cmのもので単一素材(単一素材で作られた弓はセルフボウと呼ばれる。逆に、身以外に別の素材をくっつけたものは合成弓、もしくは複合弓。英語ではコンポジットボウと呼ばれる。ラップドボウと呼ばれるものもあるが、ここでは説明を省かせてもらおう)のものらしい。
ここまでは私の手元にある資料の抜粋だ。ここからは私が実際に使ってみての感想を述べる。
昔は私もショートボウを使っていた。射程はロングボウやクロスボウと比べれば長くないし、威力も落ちてしまうが、個人用の武器としては十分だと思っていた。
しかし、敵の鎧を突き通そうと思ったら、ショートボウの威力では少し足りなかった。私はそこで二つの選択を迫られた。弓を強力にするか、鎧を着た敵を倒すのは他の仲間に任せるか。私は前者を選んだ。
しかしあえてショートボウを選ぶ者もいるだろう。ショートボウは小さく、持ち運びが容易で、音を立てない武器だからな。
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