感謝
□Dear Ms.Kanata.
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「…何で居るんですか。」
「それはこっちのセリフだ。」
会った途端バチバチと火花を散らす二人。
ザクロとアレンである。
アレンはザクロの事が,神田とはいい勝負位に嫌いだった。
「僕は朝起きたら枕元に手紙が置いてあって,『いっぱいお菓子が食べられるから』と書かれていたので来てみただけです。」
「フン,食い物に釣られたのか。
アホだな。」
「そういう貴方の手紙からは,『サクランボの乗ったプリン』という文字が見えてますけど。」
「………。」
「…プリン,好きなんですか?」
「悪いかコラ。
何だその気持ち悪い笑顔は。」
「いえ,別に。」
―だって,身長188cmの大人が,サクランボの乗ったプリンが好きなんて。
「テメェ,みたらし団子のタレ喉に詰まらせて呼吸困難起こせ。」
「何でですか。」
二人にお手紙を送ったのは,紛れもないノアヒロインちゃんだったりする。
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