03/11の日記

23:51
それを愛だと喩えるならば※15禁程度
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親子関係を模索してドツボに嵌まってる二人
※ちゅーしかしてないのに何か漂うアレがコレでそんな感じのためR-15
ごめんなさい今度この二人でリリカルなホモ目指すから許してください石投げないでください。




「っは、」

吐き出した息がいやに部屋に響いた。静かな部屋にその音は染み渡っていく。別に咎められるようなことなど何一つしていないのに、なぜかその静謐さがこちらの神経を刺激する。
何故だろう、何かとても許されないことをしているような、
彼の歯が此方の首筋に思いきり突き立てられた。意識が自分以外の何かを捉えていることに気がついたのだろう。
痛みに呻くと同時に、肌を伝う液体の感覚にぞわりとする。
それ以上に流れる血を食らいつくそうとする彼の行動に身の毛がよだつ。まるで、食らいつくされてしまいそうな感覚。身体が本能的に逃避を選んでしまうのは仕方がないはずだ。しかし、それすら彼は気に入らなかったのか首筋に留まっていた頭を引くと、ソファの上に投げ出されていた僕の足を掴んだ。そのまま、乱雑な動作でベルトを引き抜く。
流石に驚いて身を起こす前に、彼の手がいとも簡単に僕のズボンのバックルを外し、中途半端なところまでズボンが引き下げられた。
別段、彼の前で下着姿を晒すことに抵抗はないけれど、それより彼の手が僕の太もも辺りを這っていることに恐怖した。
やめてと声をあげる前に、彼の牙が容易く僕の脚を貫いた。太ももの内側だから、余計に痛い。

「捕食される時、」

彼が何かしら言っている。
しかし、僕は込み上げる痛みの方が強くてうまく彼の声を聞き取ることは中々困難だった。

「残酷な状況から逃れるために痛みを快楽だと身体は認識するらしいが、」

僕の肌を彼が鋭く穿つ。
その感覚は、(ぞわり、)
引き込まれそうな闇を湛えた瞳で彼は笑う。噛まれた跡から垂れる血が鮮烈に目を焼く。その跡を追うように、彼の舌がゆっくりと肌を這う。
無意識に喉から引きずり出される声を押し込めようと掌で口を押さえる。それを見た彼が陶然と笑みを浮かべる。
僕を見つめて、綺麗な瞳に僕だけを映して、彼、は優しく、
ああ、だめだ、声、が。

「っ、あ…!」

指の間から漏れる声に自分でおどろいた。聞いたこともないような、どこか甘ったるい声。
その声に彼はほの暗く笑った。

「まるで喘いでるみたいだな。そんなに気持ち良いか?」

その問いに答える術は持ち得なかった。口を開けば声が溢れてしまうだろう。それは避けたかった。
しかし、沈黙を肯定と受け取った彼はゆったりと笑うと僕の耳に唇を寄せた。

「ヘンタイ」

「っこの…!」

彼の胸ぐらをつかんで乱雑に此方に引き寄せる。
薄い闇の中でも目立つ翡翠の瞳が、そっととじられた。僕は、自分から彼に唇を寄せた。
唇が震えていたのに気づかれ、くすりと笑われる。普段あまり聞けない優しげな笑い声に、どうしても彼の顔が見たくなって目蓋を押し上げた。その視界の中、彼と視線が絡む。

「目ぇとじろよ」

「ゴートさんこそ」

そう言い返せば、彼の掌で視界を覆われた。
閉じた世界の中、再び唇が合わさる。その刹那、吐息混じりの彼の声が耳朶を叩いた。

「目をあけてキスすると嘘がバレるぜ」

嘘。そんなもの何一つないはずなのに。
視界を覆われる前に見えた彼の瞳が静かに僕を詰る。
なにもないよ。貴方に暴かれて困るようなものなんて。だって、貴方は、君は僕のことを僕より理解してくれているから。
吐息すら食らいつくされそうな長いキスが終わる。再び光が入り込んだ視界の中、愛おしげにこちらを見つめる彼の瞳の熱に浮かされる。
彼に触れたくなって手を伸ばす。頭を撫でると気持ち良さそうに彼は目を閉じた。
ぞわり、とする。

「ねぇ、親子だから触りたくなるんですよね」

だから、こうやって互いを隔てる布ひとつすら煩わしく思いながら唇を合わせるのだ。
そういえば、彼は怪訝そうに顔を歪めた。

「そうだろ。だって、こんな風にしたくなるのはお前だけだ」

「僕もそうですよ。だから、何もおかしくなんてないですよね?」

見えない不安に背中を押されるように、僕は彼の胸に顔を押し付けた。すぐに彼の手が僕の頭に添えられる。
それだけでたまらなく幸せで、きっと今のこの瞬間を幸福というのだろうと思った。
顔をあげると彼も幸せそうに微笑んでいた。
だから、きっとこの関係はなにも間違ってなどいない。そう思うのに、背中を這い上がる不快感がまとわりついて離れない。
間違ってなどいない、はずなのに。
そのはずなのに。




それを愛だと喩えるならば



致してないけど、触れあってる二人。
すんませんマジ今度この二人でリリカルホモ書くんで許してください。
アンケート解答ありがとうございました。

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