Torn One Page〜DDFF〜
□Page3 看病
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ギンを布団に寝かせ、ユリと騒ぎを聞き付けた ナナミ、ラシア、レイヴェルが囲む
「…どう?レイヴェル」
レイヴェルはギンの額を触り、水を濡らしたタオルを乗せて、ユリを優しい眼差しで見た
「大丈夫です、安静にしてれば良くなりますよ」
「マジで?よっしゃー♪おいラシア、こないだの喧嘩の続きしようぜ」
「よしきた!!」
「あなた話聞いてましたか?ラシアも止めなさい」
レイヴェルはスパパーンとギンとラシアの頭を平手打ちした。ギンは頭をさすって、口を尖らせた
「安静なんて暇だ〜!!なぁレイヴェルー…」
「我慢してください」
レイヴェルは温くなってきたタオルを再び濡らして絞り、額に載せる。横で、ナナミがユリに聞いた。
「馬鹿は風邪引かないとか言うのにね〜、ギンは例外?」
「そうだね、そういうこともあるんだよ」
「まぁ、こいつの場合数年に一回くらいしか引かなさそうだろ馬鹿だし」
「皆さん、風邪をナメてますね。馬鹿でも天才でも風邪はみんな引きます。ギンは馬鹿ですが例外ではありません」
「馬鹿馬鹿うるせェェェェ!!!
つーかナナとラシアにだけは言われたくねぇ!!!」
ギンは体を半分起こして床を叩く。しかし体調がやはり優れないため大人しく布団に入った。
「くっそー…だりぃ……」
「…さて、というわけでみんな!!!」
突然ナナミは立ち上がり、満面の笑みでガッツポーズを作った
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