*REQUEST*

□冬の怪談
1ページ/8ページ


デミ「はぁ…暗いなぁ……」



深夜2時―――既に消灯して真っ暗の廊下をデミックスは一人歩いていた

これから寝ようとしたのだが、どうしてもトイレを我慢出来ず、今用を足したところだ



デミ「なんか出そうだよなぁ…やっぱロクサスに来てもらえばよかった……」



ボトッ



デミ「…えっ、何!?」



若干驚き、何かが床に落ちたような音に反応する

そーっと後ろを見ると………



デミ「……みかん?」



デミックスはよく目を凝らしてしゃがんだ

そう、普通のみかんだ



デミ「びっくりした〜…でもなんでこんなとこにみかんが…」



安堵し、そう言いながらみかんを拾おうとしたその時―――



ヒャッ



デミ「ん?」



みかんに手を伸ばすと、何か冷たい白い手が重なった

顔を上げた瞬間、デミックスは血の気が引いた

暗くてよく見えないが、明らかに人じゃない白い生き物がこちらにニンマリ顔を向けていたのだ



デミ「―――――っ!!?」



バタリ



デミックスはそのまま悲鳴を上げることなく、驚きまくって卒倒したのだった














翌日―――



デミ「ろろろロクサスーーー!!!



ロク「Σうわっ、なんだよ!!?離せ!!」



突然部屋に来るなり腕にしがみついて来たデミックスを、ロクサスは嫌な顔で引きはがそうとする



デミ「ででで出たんだよ昨日!!!」



ロク「はぁ?何がだよ、赤ウニとか?」



デミ「いやそれはどうでもいいよ



と、言った瞬間スパンとデミックスは後ろから頭をはたかれた



アク「で、何が出たんだよ」



アクセルはスリッパ片手にデミックスを睨みつけて聞いた



.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ