Ⅱ∞
□バラチャ!!
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サイ「ったく何でこの俺が…」
サイファーはブツブツ呟きながら自室のパソコンのキーボードを打っていた
ちなみにこれは風紀の仕事でも反省文でも宿題でもない
画面のタイトルは"バラチャ"、バラムガーデンチャットの略らしい
このチャットは自分で決めたキャラがパソコンの中で自由に歩いたり話したりして生徒や先生同士で交流でき、いまバラムで大流行している
ちなみに森や海に行ったりしてお宝を手に入れて楽しむこともできる
しかしたとえ流行しようがチャットなどサイファーは全く興味がない
だが彼にはやらねばならぬ理由があった……
スコ「サイファー、トレジャーハンターにならないか」
突然ノックもなしに部屋に来たスコール
サイ「断る、帰れ」
スコ「何故だ、即答しないで少しは悩め」
サイ「悩むまでもねぇよ面倒くせぇ」
スコ「よし、それではパソコンを開いてバラチャに行ってくれ」
サイ「おい何無視してんだ」
スコールはズカズカと部屋に入り、パソコンを開く
サイ「テメ何勝手に起動させてんだ!!」
スコ「お宝は"赤褐色のカエル"だぞ」
サイ「知るか!!なんだよ"赤褐色のカエル"って!!何その微妙な色!!」
スコ「食いつけよ!!これかなりレアなやつなんだぞ!!」
サイ「帰れーー!!!」
サイファーはむりやりスコールをパソコンから離す
スコ「…そうかそこまで嫌か、なら強行手段をとろう」
サイ「強行手段?」
するとスコールは部屋の上着をかけている場所から何か取り出す
スコ「この"俺帽子"を返してほしくば俺に協力しろ!!」
サイ「あっ!!てめ返しやがれ!!!」
スコ「ハハハハハハ!!!」
奪い返そうとするがスコールは既に走り去ってしまった
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