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□A組とチョコレート工場
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2月13日―――

放課後、ティファの部屋には頭に三角巾をかぶり、エプロンを装着した女子達がいた



ティ「じゃっ、始めますか」



リノ「いえーい♪」



エア「まずは義理チョコの方を作りましょ」



ユウ「最初は刻むんだよね?」



ダガ「でも…たくさんあるわ」



ティ「みんなでやれば簡単よ♪」



ティファはみんなに包丁を一本づつ渡し、チョコを取り出して刻み始めた

それに倣うようにみんなもチョコを取り出した―――














エア「ティファって手際いいよね」



ティ「エアリスもすごいわよ」



ユウ「ねぇ、大きさこれでいい?」



ティ「うん、どうせ溶かすから大きさは…ってリノア?」



ティファはさっきから黙っているリノアを見て、思わず手を止めた

リノアはチョコを目の前にして睨み付けている



リノ「…ねぇ、おかし作りで一番大事なことって何?」



エア「それは想いをこめることじゃないかしら」



リノ「わかったわ、死ね校長!!!



ダンッ!!



エア「Σ!!?」



リノアはチョコレートに包丁を思いっきり突き刺した

その包丁はまな板まで貫通してるのか、手を離しても突き刺さっていた



エア「えぇ!?何で校長!!?スコールじゃないの!!?」



リノ「こないだ何かこっち見てたんだもん、あー腹立つ

あ、見て!!チョコ切れたわよ!!」



エア「それ切ったって言わないから!!!
てか見てただけでそこまで!!?」



ティ「リノアって怖いわね」



ユウ「ティファも負けてないよ」



ティ「そうかなぁ?…あれ、ダガー?」



ティファは何も言わずに目の前のチョコを見つめるダガーを向く

ダガーは立ち上がって深呼吸を2、3回すると、両手で包丁を掲げた



ダガ「食らえリバースガイア!!!」



ズダン!!!



ティ「Σ!!?」



ダガーは包丁をチョコに向かって真っ直ぐ振り下ろし、まな板が真っ二つになった



ティ「Σえェェェェェ!!?



ユウ「すごーい!!まな板って切れるんだね!!」



エア「チョコは切れてないけどね



ティ「いやいや何で!!?奇跡じゃない!!!」



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