Torn One Page〜DDFF〜

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翌朝―――いつも通りの朝が来て、朝食番のギンと見張り番を終え、仮眠もばっちり取ったナナミの姿があった

ナナミはスキップで楽しそうに男子専用テントに向かい、入り口から覗く



「ふっふっふ…やっぱり寝てますね〜二人とも〜」



ニヤニヤしながらそれぞれブランケットに包まって眠るラシアとレイヴェルを眺める。

…カッコイイなぁ、レイヴェルはもちろんだけど、ラシアも黙ってたらイケメンだよね♪

ギンもユリもコスモス軍も美人ばっかりだし、カオス軍は鎧とか厚化粧とかばっかだけど、それが良かったりするし…この世界って美人ばかり来るのかなぁ…



「幸せ♪…っと、いけないいけない…目的忘れちゃってた」



はっ、と我に返ったナナミはフライパンとおたまを取り出し…けたたましくぶつけて鳴らしだした



「朝だよー!!おっきろー!!!」



「うおわぁぁっ!!?」



驚いて飛び起きたのはラシアだった、目をパチパチ瞬きさせて、テント内を見渡し入り口のナナミを見つけると、軽く睨み付けた



「お前どんだけ原始的な起こし方してくれてんだ!!目覚める度に心臓が持たねーんだよコノヤロー!!」



「寝起きでそのテンション流石だねぇ♪よっ、微妙に常識外れな男前!!」



お前に常識外れとか言われたくねェェェェ!!!



寝起きで不機嫌も手伝いナナミに怒鳴るが、ナナミはひょい、とテント内に入り込み、レイヴェルの枕元にしゃがみ込む

ラシアは少し落ち着いたのか、その様子を冷静に見ていた



「…レイヴェル、こんだけ騒いでんのに全然起きねーな」



「騒いでたのラシアだけじゃん」



やかましいわ、誰のせいだと…っておいおい」



ナナミはレイヴェルの長い赤髪を一束手に取り、三つ編みをし始めた



「髪の毛サラサラ〜♪」



「怒られても知らねーぞ……ちょっ、俺にもヘアゴム貸せ」



そんなことを言いつつ、ラシアはナナミから一本ヘアゴムを受け取り、怪しい笑みを浮かべると、レイヴェルの前髪を一まとめにしてチョンマゲを作った



「ほう、兄さんセンスがいいねぇ
よ〜し、ナナは…三つ編みからの〜お団子!!」



「やるなー流石ナナ、んじゃ俺は…ワックスでモヒカンヘアーだ!!」



「むむむ…んじゃんじゃナナは〜……」



二人は楽しそうにレイヴェルの髪の毛を好き勝手に弄る。本人は気付かずに眠っているが、お構いなしである。



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