Torn One Page〜DDFF〜
□Page4 信頼
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ギンは天幕を勢いよく上げてずんずん進み、しゃがんでラシアの顔をペシペシ叩いた
「おい起きろ、おい!!」
「って…なんだ…うわっ!!?」
ラシアは目覚めて最初に見えたギンの鬼気迫る顔に驚き、飛び起きる
「なんだよお前…何で俺の目覚めこんなんばっか…」
「んなこと言ってる場合じゃねぇ、レイヴェルがどっか行っちまったんだよ!!」
「…レイヴェルが?」
ラシアは事態の不穏さに寝ぼけていた頭が覚醒し始めて眉を潜める。
「あいつ今日は単独で行動するとかって……心配しなくても大丈夫かもしんねぇけど一応、よ。
ナナじゃ頼りねぇしユリ叩き起こすのは気が引けるし…まぁお前は別にどうでもいいからここに来た」
「俺への遠慮は欠片もねーのか?まぁ…心配だし良いけどよ」
ラシアはガンブレードを腰に差してギンへと頷く。それを確認すると、二人は勢いよくテントを出たのだった
ベースキャンプから出て小一時間、レイヴェルは海辺で砂を掘っていた。
「…あった………」
砂浜から掘り出した木箱を手に取る。中身を見ると、目的のものである数枚のレポートが入っていた。
これは、前の戦いで僕が集めたレポートだ。この世界に存在するらしい、神竜による浄化のことが綴られている
「…やはりこの世界は……ならばキリノは」
「何をしている」
「!!」
背後からの声に素早く後退し、ナイフを取り出した。いたのはカオスのゴルベーザだった
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