Torn One Page〜DDFF〜
□Page4 信頼
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「…あなたにお話することなどありません」
「待て」
ゴルベーザの言葉を無視して立ち去ろうとする、しかしゴルベーザは話を続けた
「お前はまた同じ過ちを繰り返す気か?」
レイヴェルはその言葉に足を止め、勢いよく振り返った。
「またカインの時のように奴らを裏切るつもりか」
「違う!!僕は…二度と裏切るようなことは…」
「……嘘をつくな」
ゴルベーザの言葉にギク、と心臓が跳ね上がった。ナイフを持つ手が震える。
「お前は本心では仲間を信じ、裏切られることを恐れているのではないか?」
「………っ!!!」
レイヴェルは顔を歪め、言葉を殺す
…図星だった。だから言い返せなくて、反論の一つでもしなければならないのに
何も言えなければ、それを認めることになってしまうのに…出てきた言葉は
「…僕は……」
たったそれだけだった。
「レイヴェル!!!」
「!!」
レイヴェルの背後からゴルベーザの足元に魔法を撃たれ、ゴルベーザは後退する。そこへ大剣を振り上げたギンが飛び出し、脳天目掛けて振り下ろした。
しかし、振り下ろされる前にゴルベーザが黒い球のような魔法を放ち、ギンは間髪で大剣で防ぐも吹き飛ばされてしまった。
「ちっ、しくじったか」
「二人とも、どうして…」
レイヴェルの背後から魔法を撃ったラシア、隣にギンが舌打ちしながら着地した。
「ギンに起こされて、こっそり着いてきたんだ」
「なんか、お前様子変だったからよ。ラシア巻き込んできた」
二人はレイヴェルの隣に立ち、ギンはゴルベーザに武器を向けて睨み付ける。
「貴様らか、そやつの仲間と言うのは」
「テメェか、うちの仲間を苛めたのは。一人の時に陰でネチネチネチネチ女子かテメェは」
「私は男だ見た目通り」
「ギン、お前も女子だろ一応」
「私は影でネチネチしねぇ、正面から突撃する」
「あなたたち、来て早々何の話をしてるんですか?」
レイヴェルはイマイチ緊張感のない二人に呆れたように言う。するとラシアが頭を掻いてゴルベーザを見た
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